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自分の手で、何かをつくる喜び


こんにちは ナカちゃんです。

今日は、書くまでに時間がかかりました。なかなか文章がまとまらず、

発酵に時間がかかってしまいました。

今日は、

中3生に「英語俳句」を作らせてみて、気づいたこと の話です。


1 先日、英語の授業で、「英語俳句」を生徒に書かせてみました。


今年からの中3英語の新しい教科書で、「伝統文化」の内容として英語の俳句が取り上げられました。

 長文で読んでも、韻を踏むとか、音節とか、やっぱり理解できないんです。

 それで、毎時間のライティングの時間を使って、

「夏」をお題にして英語の俳句を作ってもらいました。

 今の3年生は、紙の辞書を使うようにしてきたので、子どもたちは、辞書をめくりながら、周りと相談しながら、俳句を作っていました。

 最初は、はじめの10分くらいと思っていたのですが、いろいろと質問が出たり、もっと作りたいとか、やっているうちに、1時間(50分)殆どをその時間に使ってしまいました。

 授業の後の記録を読んでみると、

「おもしろかった。」「またやってみたい」という意見がたくさんあり、

こちらとしては意外でした。

 こんなのめんどくさい とか、わかんねーとか、言うのかなと

 思ったのですが、

 子どもたちは、俳句をつくることが楽しいと言ってきたのです。

 その次の回は、ALTとのインタビューテストを予定していたのですが、その裏の2時間で、絵と俳句を組み合わせた作品をつくって、提出する課題を出しました。

 全員分の作品をプリントにまとめて配布していたので、それを読んで刺激になった部分もあったらしく、みんなそれぞれが絵と組み合わせた俳句を作品に仕上げて提出しました。

 絵の具、色鉛筆、ペン、いろいろな道具を使って、自分の字やデザインでモノをつくる時間が、本当に楽しそうで、あっという間でした。

 ぺんと紙を使って、辞書を引き、ごちゃごちゃといらないものも書きながら、俳句を作ることや、画材を使って、自分の手で絵を描くことが、子どもたちにとってこんなに楽しい時間になるなんて、思ってもみませんでした。


2. 15歳までは、手を使って何かをつくる経験を

 

 今の子どもたちは、大きくなったら、嫌でもデジタルを使って仕事をしていかなければなりません。

 だからこそ、小学校、中学校くらいまでは、「手を使った経験」をしっかりと積ませなければいけないのではないでしょうか。

 アナログの体験というか、五感を使った生の体験を十分に積み重ねるからこそ、感性が磨かれていくんじゃないだろうか。

 一見遠回りで、時間がかかり、無駄と思えるような体験が、その人の感性の基礎となるならば、これまで無駄だと思われてきた文学とか、芸術とか、そういうものに触れることが教育の価値だと思うのです。

 英語で俳句が書けたからといって、実益になるかといえばそんなことはありません。文学が役に立つかといえば、直接に役立つことなんてそんなにない。

 絵がうまくて役に立つことはあるかもしれないけれど、それを生業として生きていける人はほんの一握りだし、音楽だってそうです。

 でも、そういうものって、その人の「奥行き」をつくると思うのです。

 人生の「深み」って、そういう「無駄なもの」で出来ている。

 その人のフィルターを通したモノを、その人の手でつくりだす。

 無から有を生み出すことを、実体験として積み重ねることが、

 人間の成長には欠かせない。ならば、学校という場は、そういう実体験を

 積み重ねる場でなければならないと思うのです。

 今、学校でもGIGAスクール構想で、1人一台に端末を使わせようとしていますが、決してデジタルは万能ではない、道具だ。ということを、大人が認識していなければなりません。

 あれもこれもと、欲張ってきた教育現場ですが、

 今、学ぶことの本質をもう一度問いたい。

 15歳までに、本当に必要な学びとは何ですか?

  デジタルを道具として使いこなすこともたしかに必要です。

 でも、いちばん大切なことは、

 自分の手で、何かをつくり出す体験。

 人間が自分の手で創り、紡いできた歴史や、作品に触れ、

「人間とはなにか」を問う時間 を

 子どもたちに与えることだと思うのです。

大人が忘れてしまいそうな大切なことを、

今一度、子どもたちに教えてもらえました。


 ワタシも、久しぶりに 短歌をつくってみようかな。

 万年筆を手にとって。


 今年のN高校入学式での落合陽一氏の式辞が、今回の記事のアイディアとなっています。45分から55分くらいまでの10分間です。


 

 落合さんの本で、このことについて読みやすい本といえば、これ。

 ご紹介しておきます(^^)


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那珂(なか)
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