4月は苦手
新年度が始まって、2週間目。
4月って、入学、進学、就職などで「おめでとうございます」を言われる機会が多い時期です。
教育の世界にいると、3月が大晦日で、4月が正月、年明けという意識が強くて、いつもなら「さあ、やるぞ。」と重い腰をあげなければならない時期でもあります。
でも、今年はなかなかスイッチが入り切らないというか、
周りの環境が大きく変わってしまったせいもあり、とにかく疲れる。
昨年度を懐かしんでというか、ロスになっているわけではないのですが、
不安要素がありすぎで、毎日しんどいのです。
フィクションの世界では、「春」というと、
美しい出会いの季節とか、楽しい季節の始まりとか、そんな描かれ方をしますが、
実際には、「変化」がもたらす功罪を比べてみると、マイナス要素の方が
最近は多いような気がします。
信頼のおける上司が、あっけなく異動になってしまったり、
新しく来られる先生方も、再任用の方ばかりになってしまったり、
ワクワクする要素がほとんどない。
職場の高齢化が急速に進んでいるような気がします。
年度末、親しくさせていただいていた先輩方が、
定年を待たずして退職されました。
それも、一人ではありませんでした。
50代女性が、正規職員で働ける場所というのは、そんなに多くはありません。
それだけでも恵まれていることはわかっていますが、
「今年もまた、残ってしまったなあ・・・」という本音が出てしまいます。
いつもと同じ新学期のはずなのに、
何だか違和感を感じながら、2週間過ごしています。
新しい環境の変化についていけないことの方が
新鮮さや目新しさよりも辛いなあと感じてしまうのです。
「慣れてきた頃に終わる。」というのは、どの世界でも同じではありますが、
今年の疲労感や違和感は、特別なもののように感じます。
世の中や世界中を覆う閉塞感も、その要因の一つなのかもしれません。
後を振り返りすぎても、前を見すぎても、足元が定まらなくなってしまいそうです。
不安でいっぱいの時は、とりあえず今日一日を無事に終えることを考えて、進んでいくしかなさそうです。
思っていたより、しんどい四月。
そんなふうに感じている皆さん、
なんとか、ゴールデンウイークまで 辿り着きましょうね。