悪魔のはるかを読んで

 命こそ至宝です。              真赤な雲 真白な羽     この目映い景色は 虚構なのか。 つーんと冷えた教室の中。            つんざく一発の銃声。 それは   一人きりの 揺るがない魂の叫ぶ音でした。           羽たちは虚像の向こうへと消えていきます。 至宝のはずの心は悪魔へと変貌した瞬間でした。       
これは今 ここに起きている日常です。          作者はここにメスを入れ、深くえぐります。警笛を鳴らしていると感じました。     だが、麻莉亜先生は、こう続けます。          それは46億年前 遥か遠い過去。芽吹いたという命の光源。この小さい奇跡達が、一つ一つ心を得てようやく今がある。と                 
 今を生きる若者達に是非手渡したいと思います。          自分自身で輝かせる力を掴むために。悪魔のはるかこそ創作大賞と確信します。

 #創作大賞2023