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【トランプ氏再選!】米国株に待ち受ける未来は?

11月5日投開票が行われた米大統領選挙。
世論調査では拮抗していましたが、複数のブックメーカーによるオッズ(どちらが当選するかの賭け率)ではトランプ氏が優勢でした。

その予想を反映するようにドナルド・トランプ氏が当選し、大統領に就任。ホワイトハウスに戻ってきました。

米国株市況はトランプトレードで大盛り上がり。
・ダウ平均は約3.5%上昇
・S&P500は約2.5%上昇
・ナスダックは約2.9%上昇
主要3指数全て上昇、記録的な高騰となりました。
ダウ平均&ナスダックはこの日過去最高値を更新しています。

個別銘柄ではテスラ(TSLA)株価が14%以上上昇
代表であるイーロン・マスク氏はトランプ氏の支持を公言しており、選挙応援にも駆けつけ多額の寄付を行っています。
エヌビディア(NVDA)も4%以上急騰で最高値更新。
「金融機関の金融緩和も進んでいく」との予測からゴールドマン・サックスなど金融大手の株価も大幅に上昇。

ここまで急速にトランプ大統領が就任したことによる織り込みが進んでいますが、今後はどうでしょうか?

決算発表シーズンで各企業が好調な業績を出していることが、株価を押し上げている要因でもあります。
ですが、いくつもの懸念材料があります。

トランプ氏は法人税を21%から15%に引き下げる考えを示しており、その減収分を国債で賄うことが予測されています。
このnoteでも度々話題に挙げていますが、アメリカの財務は相当ヤヴァい状態です。
FRBパウエル議長も「持続不可能」と明言するくらいです。

それと同時に2025年の年明け早々、債務上限問題が再燃します。
これに関しては「いつもの政治的なプロレスで終わるでしょ?」と思われていますが、財政状態が逼迫している(限界まで風船が膨らんだ)状態では、いつ破裂するか分かりません。

今この瞬間にも米国の債務は増え続けていますし、年間の利払いだけでも1兆ドルを超えています。

出典:U.S. National Debt Clock
出典:Bloomberg


この債務負担を減らすために米国をはじめとして各国はインフレを起こしたがっているのですが、もう一度アメリカがインフレの渦に飲み込まれると米国民がまた疲弊します。
GDPの7割が国民の消費活動で成り立っている米国では、個人消費に翳りが出ることは致命的です。

それに加えてトランプ氏は「貿易相手国(特に中国)に対して高い関税をかける」や「不法移民を強制送還する」と選挙戦で明言しています。
これは輸入物価の上昇や賃金インフレを加速させる要因になります。

こうなればFRBも利下げペースを鈍化せざるを得なくなります。
高金利政策が維持されれば、(基本的には)株価の上昇に圧力がかかります。つまり軟調に推移する可能性があるということです。

今回取り上げた以外にも懸念材料はいくつもありますが、実際にトランプ大統領がどのような政策を実行し実現していくのかは、今ところ不透明です。
そのことを認識しつつ、今後の動向に注目していきましょう。

月並みではありますが、”投資家としての今後の立ち振る舞い方”について私個人の意見を述べます。
インデックス投資家であれば愚直に積み立てを。
個別株にアクティブ投資をしているのであれば、経済へのアンテナを張り巡らせて投資戦略を練っていく。
これをやっていくだけです。

以上何か一つでも参考になっていただけましたら幸いです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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なおモン
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