人生を変える魔法(その2)
前回は「ありがとう」と「感謝」は人生を変えることについて書いた。今回は、私が最も難しいと思っていたことに感謝の気持ちが湧き上がった体験をシェアしていく。前回、書き忘れてしまったが感謝は「する」ものではなくて「湧き上がる」ものだと私は感じている。自然と自分の内側から発生する感謝に出会えると心から幸せだ。
結論から述べると、生涯感謝することは無いと思っていた元夫に対し、私は段階を経て湧き上がる感謝体験をした。そして、今は心から感謝している。
元夫とは2018年の終わりに別居をスタートして2021年に離婚が成立した。結婚生活は19年でピリオドを打った。別居を始める前も離婚が成立した時も、その後も私は元夫に対する怒りが大きかったし、絶対に許すことが無いと思うほど嫌いだった。
心の仕組みを学ぶうちに、パートナーは自分の鏡だということがわかった。簡単に説明すると、私が無意識に思っているネガティヴなことをパートナーは私に見せてくれていたということ。本やセミナー等で学びを進めていくと「元夫に感謝をすることが自分の幸せへの近道」ということが頭で理解できた。なので私は無理やり、元夫に対して「感謝しよう」とがんばった。
元夫に対する感謝の第1ステップは条件に対すること。「あの時に〇〇してくれた」「子どもたちに〇〇してくれている」というような感謝を私自身に言い聞かせた。でも、それで人生に何かが起きるほど甘くはない。第1ステップの時点で精一杯だった私は、元夫に対して感謝しても意味なしと判断した。
さらに学びを進めていくと、やはり突き当たるのは元夫に対する感謝。第2ステップは、顔を思い浮かべて「ありがとう」をとにかく言ってみた。顔を思い浮かべる時点でムカついてしまい、それ以上できない。
元夫に対する感謝は私にとって無理ゲー。
紆余曲折しながら私は人生と向き合い続けた。2019年から元夫に対する感謝をスタートして、湧き上がる感謝に至ったのが2023年6月頃。4年半の月日が経過していた。
あるワークをしていた時、元夫のことを嫌いになった瞬間を思い出した。
「あの場所の、あの位置で、この言葉を発した瞬間だ!」
私はその瞬間から心を閉ざした、そして自分の意見を言わないようにした。ただ、そこを深掘りしていくと私自身の捉える角度と考え方の問題だということに気がついた。
相手のせいにしながら現実を変えるのは難しい。
自分が100%現実創造しているとしたら。
ワークを進めるうちに、ある瞬間から怒りがなくなり感謝の気持ちが溢れ出た。今となっては「あの場所の、あの位置で、この言葉を発した瞬間だ!」と思った、あの瞬間が本当にあったことなのかが分からない。人間は事実ではないことを事実のように作り上げることができる生き物。
今年に入ってからはさらに感謝が深まった。元夫は私にとって理想のパートナーそのもので、すべては私の思い通りになっていた。元夫のお陰で今の私がある。
「元夫に感謝をすることが自分の幸せへの近道」と思って元夫と向き合ってきたが、今となっては私自身の幸せ云々よりも、彼が本当の幸せを手にしていれば、それで良いと思っている。
生涯感謝することないと思っていた元夫だが、今となっては感謝しかない。本当はもっと私の感情の変化を細かく書きたいと思っていたが、書いているうちに分かったが、すでに思い出せない過去となってしまっている。
元夫への感謝が溢れる体験をしてからは、私の心の中にあった大きな怒りが消えた。今までよりもあらゆる面で良くなっているし、流れに乗り、タイミングを掴むだけで願いが叶っている。
「ここ、行ってみようかな」
軽く行動するだけで人生を変える出会いもある。
仕事は、ありがたいことに黙っていても途切れなくやってくる。
私の人生は、すべて望み通りに進んでいる。
感謝は人生を変える魔法なのかもしれない。