三味線メモ「スクイ」について

以前「ハジキ」についてはノートを書いたのに
「スクイ」については書いてなかったですね、

「スクイ」と「ハジキ」は撥で弾く事の次に習う基本的な音の出し方で
ワンセットみたいな所がありますよね。

音楽は何かを表現する為の1つの手段ですから
単純に音を出す事から一歩進んで
音に表情をつけるにはどうしたらいいか
を追求した結果生まれた素晴らしい奏法だなと思います。

お弟子さんに最初に教えるとき
「弾く」「スクう」「ハジく」を使うと
チンチロリン(チンチリリン)
が表現出来るようになりますよ
と言ったりしてます、
「あれ松虫が鳴いている チンチロチンチロチンチロリン」
のチンチロリンです、

日本語は「オノマトペ」(擬音語、擬声語)が本当に多い言語で、音楽にも沢山使われます、
虫が鳴く声がチンチロリンと聴こえて
それを三味線でどう表現しようかとなった時に
同音の連続だけど
「弾く」「スクう」「ハジく」を使って表現しよう
ってなったのに感動します。

さて、スクイの色々について書きはしたんです
今回のテキストは要望の多かった
「早いスクイ」
についてです。

最初にぶつかる壁ですよね
慣れるまでとにかく反復練習の技術ですが
やはりこれも押さえるべきポイントがいくつかあります

まずスクイの役割とはなんぞや
から解説してます
役割が分かることにより
必要な音量、強弱の理由付けを明確にし
そこから最適なフォーム、身につけ方のコツ
と続きます。

一生懸命スクっても音楽として効果的じゃない
ってのは辛いですから
いい塩梅ってやつを身に着けていってみましょう。

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