三味線メモ「スクイ」について
以前「ハジキ」についてはノートを書いたのに
「スクイ」については書いてなかったですね、
「スクイ」と「ハジキ」は撥で弾く事の次に習う基本的な音の出し方で
ワンセットみたいな所がありますよね。
音楽は何かを表現する為の1つの手段ですから
単純に音を出す事から一歩進んで
音に表情をつけるにはどうしたらいいか
を追求した結果生まれた素晴らしい奏法だなと思います。
お弟子さんに最初に教えるとき
「弾く」「スクう」「ハジく」を使うと
チンチロリン(チンチリリン)
が表現出来るようになりますよ
と言ったりしてます、
「あれ松虫が鳴いている チンチロチンチロチンチロリン」
のチンチロリンです、
日本語は「オノマトペ」(擬音語、擬声語)が本当に多い言語で、音楽にも沢山使われます、
虫が鳴く声がチンチロリンと聴こえて
それを三味線でどう表現しようかとなった時に
同音の連続だけど
「弾く」「スクう」「ハジく」を使って表現しよう
ってなったのに感動します。
さて、スクイの色々について書きはしたんです
今回のテキストは要望の多かった
「早いスクイ」
についてです。
最初にぶつかる壁ですよね
慣れるまでとにかく反復練習の技術ですが
やはりこれも押さえるべきポイントがいくつかあります
![](https://assets.st-note.com/img/1739272462-nV9xuDSkc7ZlRKwsNy25Bp8g.png?width=1200)
まずスクイの役割とはなんぞや
から解説してます
役割が分かることにより
必要な音量、強弱の理由付けを明確にし
そこから最適なフォーム、身につけ方のコツ
と続きます。
一生懸命スクっても音楽として効果的じゃない
ってのは辛いですから
いい塩梅ってやつを身に着けていってみましょう。