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なぜ職業として教員を選んだのか~専業主婦にはなりたくなかった私~
(1)一生働ける職業を選ぼうとして・・・
私が職業として先生を選んだのは、高校2年の夏でした。
当時私は、マスコミ志望で、雑誌の編集者か新聞記者になりたかったのです。しかし、当時まだまだ男性中心社会で、それは女性が一生働ける仕事ではありませんでした。
しかも、どうしても首都圏の大学を選んだ方が有利です。家庭の経済状況では難しかった・・・。
そこで色々考えた結果、当時、福利厚生面でも女性が一生働ける職業は公務員であり、自分自身の適性を考えても、学校の先生が良いだろうと漠然と思っていました。
当時通っていた学校が大学付属で、教育実習生が毎年数多く来ていて、なんとなく憧れがあったのも確かだと思います。
また、母親が専業主婦で、ずっと家にいて、内職をしているのを見ると、自分の能力を社会で発揮してみたい、一生働く職業を選ぼうという考えにもなりました。
(2)周囲の友人達の選択
周囲の友人達は優秀で、医学部や有名大学文学部などなど、偏差値の高い大学を選んでバンバン合格していました。
就職は一流企業の総合職や秘書など、非常に華やかでした。
こそっと「よく先生になんかなるね」という声も聞かれたものです。
でも私は、安定して働けると言うことと、国語の先生というものに自分のやりがいを見いだしていたので、あまり意に介しませんでした。
そういう友人達も結婚して、何人か寿退社。出産して、退職・・・。
ママ友として再会したときには、「いいね~ ずっと働けて。」とうらやましがられました。その時、心の中で「よく先生になんかなるね、っていってたじゃん」と思っていました。
そして、結婚、出産しても、安定して働き続けることができることをありがたいと思っていました。これも女性教員の先輩方の切り開いてきた道なのですよね・・・。
(3)そして今・・・
そして今現在。退職まで数年となりました。
時代は変わってきました。
教育現場は多忙化し、激務となりました。
人口減により、優秀な働き手を確保するため、各企業は福利厚生面でホワイト化し、労働市場の流動化も進んで、どんどん条件が良くなっています。(実際に体験したわけではありませんが)
もはや一生働ける職業・・・とは言えなくなってしまったのではないでしょうか。
次の記事ではその様子についても詳しく書けたら・・・と思っています。