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026 生徒実態の厳しさは机上の空論では太刀打ちできない。

Podcastの文字化です。まあ、実際しゃべってる方が生き生きとした感じが出ているとは思いますね。手前味噌ですがw

今日は代休


今日は文化祭の代休で、私は午前中にちょっとドライブに出かけ、一人でレストランでランチを楽しんでから、おやつを買って帰ってきました。

今日は、先日メールをいただいた方へのお返事としてお話ししたいと思います。

その方は、この夏の学会発表に対して感想を送ってくださり、私が厳しい生徒指導の現場で頑張っている姿に感銘を受けたと励ましの言葉をいただきました。
しかし、今回はクラス運営に行き詰まりを感じているということで、相談のメールを送ってくださいました。
私も現場での経験は人それぞれ違いますが、長年、厳しい環境での指導を続けてきた中で心がけていることをお話ししたいと思います。

ただ、これはどの教科書や理論書、実践書にも書いてあることですが、最終的には実態や個々の持ち味があるため、一律に適用できる法則はないことを前提に聞いていただければと思います。
そこで、私が心がけている10のポイントをまとめてお話しします。

1 肯定的に捉える

まず第一に、その生徒やクラスを肯定的に捉えることができているかです。

若い頃は、私も生徒を厳しく見るばかりで、なかなか良好なつながりが作れませんでした。
しかし、生徒の良い面をまず見つけ、日頃からそれを評価するように心がけることで、生徒との信頼関係を築けるようになりました。
また、どんなに問題を起こす子でも、親御さんにとっては大切に育てられた子です。その子を丸ごと受け入れる姿勢が大切であり、私自身の子育ての経験も役立っていると感じます。

2 注意や指導に終始しない

第二に、指導や注意だけで関わっていないか、という点です。
注意する場面だけで生徒と話すと、その生徒は「先生は自分に文句ばかり言う」と感じ、かえって関係が悪くなります。
指導以外でも、日常的に声をかけることが重要です。

3 全体に注意 褒めるのは個人


次に、注意するときは全体に向けて、褒めるときは個別に、というスタンスです。
一人を厳しく叱ると、その子のプライドを傷つけてしまうことがあります。

一方、褒めるときは、その子に直接伝えること。でもこれも生徒実態に拠りますね。


4 じっくり話をする

第四に、問題を起こす生徒とじっくり話をすること。
問題が発生する前に雑談や冗談でコミュニケーションを取っておくことも大切ですが、問題が起きた際には、コーチングやカウンセリングのマインドでしっかり話を聞くことが大事です。

5 クラス全体に自分の思いを語る場を

第五に、クラス全体に「こういう人になってほしい」というビジョンを語ることです。
私はよく「信頼される人間になろう」という話をします。
信頼関係を築くためにはどうすればいいのか、それを日常のルールやマナーに照らし合わせて指導しています。

6 人権教育LHR

第六に、人権教育やロングホームルームでのテーマ学習。
いじめやコミュニケーションについて話し合う時間を設けることで、後に問題が起きた際の「学びの根拠」として活用できるようにしています。

7 キーマンに活躍の場を

第七に、クラス内でキーマンとなる生徒に活躍の場を与えることです。
スポーツが得意な子には体育で活躍してもらうようにしたり、行事で目立つ役割を任せたりと、その子が得意分野で輝ける場を作ることが大切です。

8 本音を共有できる場を

第八に、生徒の本音を共有できる場を作ること。
無記名のアンケートを取ったり、一人ひとりと面談をして、クラスの中でどんなことを感じているかを見える化することが重要です。

9 レクリエーション

第九に、楽しい雰囲気を積極的に作ることです。
レクリエーションは、クラスの雰囲気を和ませ、一体感を生み出す良い方法です。
私はよくフルーツバスケットをしますが、誰でも参加できて盛り上がりますし、クラス全体が仲良くなります。

10 教員の心構え

最後に、教員としての心構えです。すぐには良い結果が出ないことも多いですが、時間をかけて少しずつ取り組んでいくことが大事です。
私は「すぐに結果が出る分野ではない」と常に思いながら、粘り強く取り組んでいます。
社会に出たとき、生徒が信頼される人間に成長してくれることを見据えて、長期的な視点で指導をしています。

生徒指導は一人で抱え込むのではなく、職場の仲間と支え合いながら進めることが大切です。
仲間同士で愚痴をこぼし合ったり、アドバイスをもらったりすることで、私も頑張れています。

おわりに

ということで、厳しい生徒実態の中で私が感じていることを今日はお話ししました。

そして、自分自身が楽しい時間を作ることも忘れないでください。
生徒指導に全力を注ぐだけではなく、リフレッシュする時間を持つことがとても大事です。
私は今日、ドライブをして美味しいランチとスイーツを楽しんできました。
皆さんも上手に息抜きしながら、頑張っていきましょう。

それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。またお会いしましょう。

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