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『良い母』ってなんだ。

一昔前、私が『良い母』になろうと思って頑張ってた時のモットーは

感情的に怒らないこと

でした。小さい子どもだって、一人の人間なんだから。話せば分かってくれるのよ。おちついて、目をみて話をしましょうよ。ってね。そしてそれを(元)旦那さんにも『これが正しいオトナの行動だ』とばかりに押し付け、なかなか出来ない彼を『ガキか。』と軽蔑したりもしていました。子どもにうっとおしいとか言うなんて、親としてどうなん?的な。典型的な、『私は正しい。オマエが間違ってる』っていう正しい合戦ですね。戦ってましたね。そういう嫁は幸せになれないのです。だって私が正しいことを証明するのに忙しくて、穏やかに幸せに暮らすということを忘れちゃってるから!!!!!かといって、言いたいことを我慢するというのは違うのですが。この辺りは夫婦のパートナーシップのテーマでそのうち書きます。一回失敗を経験してるだけに学びまくって大得意分野なの♡

さてさて、紆余曲折を経て離婚してシングルマザーになりまして。まず取り組んだのは『良い母』という概念を捨てること。なんかね、うちの娘たち私の顔とか雰囲気とかいちいち読み取ろうとするんだもの。賢いんです私に似て。親のガマンとか薄っぺらい幸せな振りとか、全部わかっちゃうんですもの。

その頃ちょうど生き方とか考え方とか刷新を試みる中でね、まずは娘たちに『エエかっこしい』するのをやめようと。一番信頼してるのが娘たちだったってことですよね。どんな私であっても、彼女たちは変わらず愛してくれるだろうという根拠のない自信があったから。なのである日突然、私は激しいイライラ母ちゃんに豹変した訳です。たぶん、だいぶ戸惑ったと思う。。(笑)

あんなにさぁ「子どもに向かってうっとおしいとか言うのホンマやめて。」とか言ってた人間が、「もうホンマにアンタらギャーギャーうっとおしいからちょっと出てってくれへんか」とか言いよるんですよ。「アホか」とか「オマエらホンマにええ加減にせーよ」とかも平気で言う。今更ですが元旦那さんごめんなさい。

ムスメたちにももちろん突っ込まれまして。「ママ前よりめっちゃおこるし口悪くなったー」と、訴えが。「ちゃうから。前まではガマンしてただけやから。」と正直に答えておきました。そして、それまでも結構言いたいことは言ってると思っていた娘たちが・・・更に言いたい放題になりました。結果、今では親子で感情爆発し放題になってます(笑)

私にとって本当に有難いのは、彼女たちには本当に本物の感情をさらけ出せるということ。そして彼女たちもまた、自分のココロのありのままをさらけ出してくれること。私はこういう家族をずっと求めてたから。彼女たちはこれを叶えるために私のところに来てくれたのだと思ってます。両親との間に築けなかった関係なんですよねぇ。。そして元旦那さんとも。どちらも私が勝手に諦めてしまったから。『ダメだ。この人たちに胸の内をさらけ出してもスッキリ出来ない』ってね。どうやっても、返ってくる反応の中にコントロールの意図を感じてしまってダメでした。『(オレだって頑張ってるんやから)おまえにはこうなってほしいのだ』というものを感じるの。そして私はいつも思ってた。

しらんがな。

前回の記事からよく出ますね。『コントロール』。私にとっては長く悩まされてきたキーワードです。子どもと接する中で意識してもらいたい言葉の一つ。私の経験上子どもとの話し合いが上手くいかない時は、だいたい私(親)の側にコントロールの意図があったりする。私本人が気付かないくらい、巧妙に隠れてたりもします。でも子どもは敏感に感じ取る。そしてコントロールされてたまるか!って抵抗が口調や態度に出るからこっちも更にムカっとなってヒートアップ・・・という感じ。

あなたはどうでしょう?子どもとのコミュニケーションに行き詰まりを感じる時は、一度立ち止まって自分の中にコントロールの意図が隠れていないか探してみるのも一つの手かなと思います。それがどれだけ、『我が子のため』と思っていることでもです。

親は時として、自分の経験に照らし合わせてわが子が痛い目をみないようにと先まわりの心配をしたりおせっかいをやいたりしがちになります。だって、自分の子どもが痛い目見るなんて嫌だもの。私も出来ることなら避けたい。

でも、一回も失敗しない人生なんてありますか?いつまで自分の目と手の届く範囲に子どもを留めておけますか?親が死んだらどうすんの?今自分の思う『安心安全』な世界に囲っておいて、自分がボケたりした日には誰が大事な子どもを守るのよ。

という訳で今私が思う親の役目とは!

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