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制作メモ~人形づくり

時間がない!

脚本を書きながら、登場人物が決まったら、人形を制作していきます。
作業は家でできることと、工具がある作業室でないとできないことがあるので、スケジュールを考えながら進める必要があります。
4月中旬から週1回木曜日、6月末に退職予定の会社の有給休暇を充てて講座に参加。
退職の件は会社には2月ぐらいから内々に、GW明けにはオープンにして、6月に入れば引き継ぎも進み、残業も減って平日にも人形制作の作業ができるだろう、という皮算用でした。
講座の日は工具を使う作業や、先生に教わらないとできない作業をして、脚本の修正や細かい作業は自宅でやれば、一人でもできるはず!

蓋を開けてみれば、退職日ぎりぎりまでみっしり仕事。辞めることにより逆に多めに残業。平日はぐったり。。。甘かった。。。

予想より時間がかけられないなか、今回の目標「ひとりで人形劇をつくる」をクリアするためには、いろんな部分のバランスをとっていかなくてはいけません。
「時間」「クオリティ」「個数/手間数」を精査し、「形にしていく」ことが最優先。
私の中のデザイナーと制作担当と、進行中の老眼が協議した結果、「人形のデザインはとにかくシンプルにしよう」となりました。

人形劇といっても、糸操りや、手袋のような手使いなど、さまざまなタイプの人形があります。
今回のストーリーを一人でやる場合、セットや動かすものが多いので、手使いにしてしまうと人形以外のものを動かしたいときに、口や足やカラクリを動員しなければならなくなってしまいます。
または人形を小さくして、指人形ぐらいの世界にしてしまえばできるかもしれません。
しかし、修了公演は通常時300人ぐらい入る劇場で上演しますので、あまり小さいと後ろの方の席の人は何が何だかわかりません。老眼も小さい人形を作ることには難色を示しています。
見やすさと動かしやすさのちょうどいいところは、人形の背丈30センチぐらいかな、と決定。
テーブルの上に人形を置くタイプにして、私の手は道具を動かしたり人形を動かしたり。
人形を触っていない時も、人形は首が座っていて立っている状態をイメージしています。作り方は棒使いの人形に台をつける?でいいかな?
「生徒」ですので、さぐりさぐり、進めていきます。

ね○りんぱ○りん?
別ブタでした~


こだわりなんて100万年早い

くたびれて帰ってきた平日の夜は、脚本の手直しの時間です。何度か読んでみて、不要なところ、ふくらますところ、先生から指摘を受けた部分を直します。
人形作りに関しても、家でできる作業は週末を中心にどんどん進めていきます。作業は、脚本がどうなったとして必要なパーツから最優先で進めていきます。
脚本は音読してみて、言いづらい表現や聞き取りづらい言葉を削除したり、説明を足したり、少しずつブラッシュアップ。
最初にあったのは、タヌキ店主がスマホで検索するシーン。手にスマホを持ってスワイプさせたかったのですが、お客様をお待たせしてしまうので割愛しました。
釣りをするシーンはマスト、釣り竿が必要です。
人形のお手手にどう釣り竿を固定して自立させるか、試行錯誤が続きました。
初心者なので、作る時間もかかりますが、それ以上に、作ってみて動かしてみて、ダメだ次いってみよー(泣)!の時間が結構かかり。。。
時間切れでとりあえず持ち道具は「あればオッケー」で進めていきます。
本当は釣りをするタヌキに、ポケットがいっぱいついたベストを着せたかったんや(涙)。

左)豚骨ラーメン(好物) 右)親子丼(好んで食べない) 制作者の好みによるクオリティの差
かわいい~♪って自画自賛しながら制作!


アクシデント続々…

引き継ぎがちゃんとできないまま、6月も下旬となり、7月中旬の発表会が近づいてきています。
そんななか、東京に住む母が熱中症で倒れたとの連絡が来て、会社を2日休んで上京。土日とくっつけて4日間札幌を離れることになりました。
母は入院し、コロナのため面会はかないませんでした。ただ、入院したので一応はひと安心。家を片づけたり、冷蔵庫の食材で料理して冷凍するなど。。。
この間、人形劇の作業は進みません。週末にやる予定の作業が全部吹っ飛ぶ。見たかったお芝居も行けず。
東京でできることといえば、台本の修正ぐらい。気持ちだけ焦ります。

お留守番で激おこの猫様

引き継ぎがぐちゃぐちゃのまま、6月末で無事退職。
7月1日から猛チャージで人形劇の追い上げです。
とりあえず、必要なものが「ない」状態をつぶしていかねば。台本が固まってきたところで、必要なものが出そろいました。朝から晩まで家で作り物を進めます。

家では床に座って作業をしています。縫物も工作も。
座って作業をしていて、あ、あれ取ってこよ、と立ち上がったとき…。

ギックリっ。

腰に激痛が走り、物を取りに行くどころではなくなってしまいました。
こういうことはたまにあって、ちょっと横になっていれば痛みは治まるのですが、全く治まる気配なし。
痛いだけではなく、「少し前かがみ」の姿勢をとることができなくなってしまいました。
下に落ちたものを拾うとか、起き上がる・立ち上がる動作がつらい。つらいので家の中では絶叫しながら動いていました。

人形劇は、テーブルの上に人形を置いて動かすタイプ。場面の転換があり、置き換える道具はテーブルの下に置く予定でした。
しかし、下に置いたらもう、拾い上げられません。
テーブルを長くして道具を並べて、必要なものは平行移動、下に置くのは以降の場面に出てこないものだけに変更しました。

作業は大体終わっていたので、あとは動かして稽古をしなくてはならないのですが、腰が痛くて機敏に動けず、セリフもなかなか入りません。
こんな状態で出演して大丈夫なのか?という状況ですが、公演日はどんどん近づいてきます。私に作品を発表してほしくない神の意志的なものも感じましたが、ここまで作ったのだから!発表に向けて進むしかないのです。

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