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day323 「日曜の朝」。
今日は山歩きの日。元相方さんに、いつものように自宅まで迎えに来てもらう。
わたしは何度も登っている姫神山。しかし、こちらの田代口からは初めて。いちばん最短でいちばん簡単なコースという噂だ。標準タイムは登り1時間とのこと。
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わたしは体力的に厳しいため、ものすごくゆっくり登る。ちょっと歩いてひと休み、の繰り返しだ。元相方さんも、わたしのペースに合わせて休みながら歩く。きっとソロ登山なら標準タイムで登れるはずだろう。
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落ち葉と粘土質のぬかるんだ土に足を取られぬように、ルートを探してゆっくり進む。
呼吸が浅いためすぐに息切れしてしまい、何度も何度も立ち止まって休む。
それでも1時間40分でどうにか着いた。
登り終えてしまえば、当たり前だがいつもの姫神山頂の景色だ。
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肩を並べてごはんを食べる。山頂で写真を撮る。そしてまた下山する。しかも帰りは1時間で下山終了。呆気なく終わる登山。ちょっと物足りないくらいのピクニックコースだった。
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時間に余裕があったので、八幡平まで紅葉を見にドライブ。紅葉はこれからのようだが、県境付近はもう冬の空気感だった。外気温6℃、寒っ!
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宇多田ヒカルの『日曜の朝』が、ずっと頭の中でリピートしている。
彼氏だとか彼女だとか
呼び合わない方が僕は好きだ
なぞなぞは解けないまま
ずっとずっと魅力的だった
元相方さんとの関係性を[呼び合わない]ものに変えたら、ものすごく気楽でいられることに気がついた。
わたしはわたしで、あの人はあの人でしかなくて、深く繋がるのを求めることも、どちらかを変えることも、もはや不要。
必要な時にただ横にいて、一緒にアクティビティを楽しむ人だ。
楽しませようとも思わないし、楽しませてもらおうとも思わない。わたしはわたしの[楽しい]を楽しむのみ。
実はそれがいちばん、この人としっくりくる関係性なのだということに気がついたのだ。
なんだか、ものすごくくだらないことに、しがみついていたようだ。
彼氏だとか彼女だとか
呼び合わないけれど君が好きだ
わたしのことを好きでいてほしい、という小さなエゴが、すべての出来事の弊害になっていた。
別にわたしのことを好きだろうと、そうでなかろうと、どちらでも構わない。
わたしはただ、元相方さんと一緒に過ごす時間が楽しくて、そんな自分がいちばん好きだなぁと思えることが嬉しいのだ。
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