day103 旅の目的を知らされる。
乳頭温泉の旅から戻ってきた。
元々、シンクロニシティに導かれながら、乳頭温泉に行くことになり、妙乃湯さんに宿泊することを決めたのだが、何が待ち受けているかは全く分からないままだった。
正直そんな旅なんぞ、今の今までしたことなんてない。そして、行くまでの道のりは何だか、好きな人に告白でもしに行くような、謎のドキドキ感すらあった。
宿についてお風呂に入って、まずは夕食。
ぶっちゃけ、好き嫌いの激しい女だ。食わず嫌いも多々ある。誰かと旅するときなら代わりに食べてもらうこともあるけれど、今回はどういう訳か、食べてみる!ということにチャレンジしてみた。オェッとなったらやめよう、という感じで、ライトに。
ひろっこ、こごみ、ばっきゃ、いぶりがっこ。この辺は普段から完全に避けて通りたいゾーンだ。
しかし食べてみたら、結構普通に食べられる。
まさかの美味しいパターン。食わず嫌いもあるが、料理長の腕もあるのかもしれない。
ばっきゃ(ふきのとう)の天ぷらは、人生で一番苦くないヤツだったし。
と、いろいろ食べたのだが、お宿名物のきのこ汁だけはどうも苦手だった。なめこ汁が苦手故に、ぬめり感のある汁物はやっぱり無理。
お宿の方々と、きのこファンの皆さまには大変申し訳ない。
食後すぐ、2度目のお風呂タイム。貸切風呂の予約時間があったのと、風呂場の入れ替えがあったため、1日ですべての風呂を制覇した。(1箇所だけ冬季閉鎖だったが)
夜、露天の岩風呂に入る時だった。
入口前で、なぜかハカハカするのだ。
わぁい露天風呂だ、みたいな感じではない。むしろ、誰もいないのにどなたかいらっしゃる気配が半端なくてちょっと怖かった(ヤバイ系ではなく、畏れ多い感じの)。
勇気を出して風呂に入り、岩風呂の岩たちと会話を試みた。何やらたくさんの岩が歓迎してくれていることに気づいた。わたしが感じていた気配は、この岩たちのご神気だったようだ。
ここの露天風呂に、ひとつだけ目立つ岩がある。写真NGなので画像はないが、明らかに神様なのだ。しかもキリストっぽいような。
他の岩たちは、この岩をお護りしている模様。
この露天風呂はもはや、神社か教会かという感覚だった(あくまでもわたしには)。
あ、だんだん怪しい話になってきたので、
変人の妄想癖と思っていただけたら幸いだ。
この岩から、ここに来た意味とミッションを聞かされた。翌日には田沢湖に行かねばならないようだった。まぁ、元々行くつもりだったが。
その日の夜、何度か目覚めながらも寝て、ふと時計を見ると新月タイム直前の2時22分。その時だったか覚えていないが、夢でメッセージをもらった。
あぶりだす。
は?という感じなのだが、これを覚えておかねば、と夢の中で思いながら目が覚めたのだ。
一体、何を炙り出すのだろうか。
朝風呂に入って、混浴露天風呂でおじさんと話をする(バスタオル着用)。混浴って案外悪くないぞ、と思った朝。
その後、朝食の時間まで1時間瞑想した。
朝食をいただき、着替えをしてチェックアウトをする。
湯めぐり帖という、宿泊者限定のお得な日帰り湯チケットがあるので、そちらも併せて購入することにした。すると、驚くことにお会計が
33330円!
3月3日に33330円って。我ながら出来過ぎな展開に、ちょっと笑いが込み上げる。
岩風呂の岩たちと話ができたから、なのかもしれない。
そんな訳で宿を出る。
昨日は気持ちいい晴れだったのに、朝起きたら大雪だった。さすが山の上。雪質はスキーに最適そうな、軽めの踏み締め雪だった。
長くなりそうなので、続きはまた明日書くことにする。
あ!肝心のお宿は、スタッフさんたちの対応がものすごく丁寧で素晴らしかった。朝ご飯のお味噌汁がきのこのお汁だったのだが、スタッフさんがすかさず別のお汁を持ってきてくれたりもして。
働いている人ごと好きになるお宿だなぁと思った。
宿のレビュー記事ではないので、参考にしたい人には申し訳ないが、この宿は控えめに言って最高であることだけは伝えておきたい。