
社会人芸大生3年目を終えて
年度末がやってきますね
2019年に編入した 京都芸術大学 通信教育部 芸術学科 アートライティングコースでの学びも 3年目を終えようとしています。
この2021年度は、いろいろ思うところがあり ”締切が1年後に設定された膨大な自習時間” という名の休学をしていました。
ということで今回は、休学、という選択をし、1年という貴重な時間を得たわたしが一体何をしていたのか、を振り返ってみます。
ちなみに1年目の振り返りはこちら
2年目の振り返りはこちらです
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●2021年度の目標
休学を決意してからは、さてさて何をして過ごそうかなぁ! と、あれこれ思いを巡らせ、最終的に4つのやりたいことを掲げました。
1.ここまでの2年で学んできたこと、ふれた書籍など、とっ散らかってしまってる いろんなものたちを 一旦整理し 振り返り 掘り下げたい
2.ギャラリーはもちろん、学生証が使えるうちに いろんな展覧会や美術館博物館を巡って たくさんの作品や作家さんの活動を観て体感しておきたい
3.フリーランスとして、お仕事のチャンスが巡ってきたら できる限り全てチャレンジしていきたい
4.復学した時に備えた予習をできるだけ進めておきたい
・・・盛りだくさんですね。そうなんですよ わたし よくばりなんですよね。(しかも学びのことは、結局一番最後・・・)
それぞれについて、思い出しながら書き連ねてまいりましょう。
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1.ここまでの2年で学んできたこと、ふれた書籍など、とっ散らかってしまってる いろんなものたちを 一旦整理し 振り返り 掘り下げたい
掘り下げる・・・までできているか は 正直ちょっと怪しいところですが、例えば、途中まで読んでわかった気になってた教科書を改めて読んだり
教科書優先なので、読みたかったけど読めてなかった本や積ん読していた本をたくさん読みました。読みましたが 新たな積ん読も 結構増やしました。
あと、展覧会に行ったり、本を読んだりしているときにふと、あ!これ 勉強した!という、ちょっとテンションがあがる瞬間に遭遇する頻度もアップしました。
些細なことですが、地味に嬉しいものでして、学びへのモチベーションも一緒にあがっている瞬間でした。
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2.ギャラリーはもちろん、学生証が使えるうちに いろんな展覧会や美術館博物館を巡って たくさんの作品や作家さんの活動を観て体感しておきたい
これはもう本当に、隙あらばここぞとばかりに一人でもくもくと、都内各地の展示へ出掛けていました。
美術館博物館を応援する意味でも、自分が出かけられる状況なら、細心の注意を払い、直行直帰で足を運ぼう、と思っていたんです。
と同時に、"行けるうちに行く"がいかに大切か、2020年春に本当に思い知ったことも大きかったです。
臨時休館が相次いで、そもそも開催が幻になってしまった企画もたくさんありました。それだけでなく、観に行きたいけど、仕事が、レポートが・・・と思っているうちに急に休館になってそのまま終了、なんてことで、ずいぶんと涙をのんだんです。だからなおさら、でした。
加えて、日々の予定が詰まっていると、なかなか思いきって足を伸ばすような体力や時間の余裕がないけれど、いつか行ってみたい!とずーっと思い続けていた館へも、ついに訪れることができました!!!
千葉県佐倉市にある、DIC川村記念美術館と、
大好きなフランスの彫刻家 フランソワ・ポンポンの作品を多数所蔵している、群馬県立館林美術館には、まさにポンポンの巡回展が巡ってきたタイミングに。 本当に本当に、出かけて良かったです。
買ってきた図録を読みこみ 撮ってきた写真を眺め 本当にポンポン展を観に行ってきたんだなぁ としみじみ いまだ夢心地です
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) January 26, 2022
群馬県立館林美術館 絶対にまたお邪魔します 秋冬の風景🍂 とても素敵でしたが 次回は緑が濃い季節に🌲 https://t.co/JmlkWuTvHl pic.twitter.com/EuZdzngDmJ
次はいつ行けるかわからないけれど、ぜひまた必ず、と思っています。
そんでもって、ついにはずーっと行ってみたかった 高野山と比叡山、奈良博のなら仏像館へも バスツアーを利用して行ってまいりました✨(ここぞとばかりに 貯金をはたきました)
その他、NODA・MAPのお芝居を観に行ったり、
オーケストラのコンサートで ついに 山下達郎さん&竹内まりやさんの生歌に遭遇できたり
新国立劇場で 堪能してまいりました
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) November 16, 2021
「サウンドメーカー服部克久の世界」
錚々たる演奏家が集った音楽畑のスペシャルオーケストラは音がキラキラしてました
そして山下達郎さん & 竹内まりやさんのパフォーマンス 呼吸を忘れて見入ってしまいました…
素晴らしい音楽の数々 心からの感謝を✨ https://t.co/vUJZJMDS09 pic.twitter.com/9NMcfTvNmn
シネマ歌舞伎も何度か。
ちなみに何度かシネマ歌舞伎を観てますが プログラムを買えたのは初めてでした 在庫がある場合に販売してるそうです 野田さんの文章が読めました お薦めです
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) July 17, 2021
京鹿の子娘二人道明寺と阿古屋のプログラムもほしい… https://t.co/TnjfWljgUN pic.twitter.com/gQYlJe1avn
仕事終わり 18時からの上映回で
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) August 2, 2021
『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)』を観てきました
しばし江戸の夜にタイムスリップしたよう 台詞一つひとつだけでなく今はできない大向こうにも聴き入ってしまいました
8/12(木)まで上映延長するとのこと
ぜひぜひ✨https://t.co/ITyeFr4u4d pic.twitter.com/vJORuQI69r
シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』を東銀座の東劇で観てきました
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) August 29, 2021
ひと席ずつ空けられ歌舞伎座と同じくらい感染対策ばっちり わたしが観た回はほぼ満席でした 宮藤さんのラジオ効果?
アプリのイヤホンガイドお薦めですよ
歌舞伎の小ネタがわかってより楽しめますよ🎧https://t.co/OQjoV1u02L pic.twitter.com/yi8SVoPHS0
あと配信で、大好きな『京鹿子娘二人道明寺』を堪能できたのも嬉しかったです・・・また観たい・・・
こここれは!嬉しすぎる!!!
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) October 3, 2021
早速今日から毎日でも観たいです!
ずっとスクリーンで観たくて昨夏 待望の観賞 息を吞む美しさとはこの事 お二人の舞は圧倒的で本当に魅了されました✨
衣装や舞台の隅々まで味わえるのがシネマ歌舞伎の魅力 イヤホンガイドも良いですよ#二人道成寺ここが好き https://t.co/GUWI8zHd8M
つい先日は、なんと2年ぶりの復活!!!英国ロイヤルバレエシネマで『くるみ割り人形』も観てきました。まさに本当の夢の世界でした✨
英国ロイヤルバレエシネマ 再開を待ってました!!!本当に夢の中みたいな すみずみまで美しい『くるみ割り人形』あっという間の3時間 眼福すぎました 観られて良かったです✨ https://t.co/4DpGcPITnS
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) February 24, 2022
サイモン・ラトル指揮のバレエバージョンで余韻を味わいながらの帰り道でした
#ROHnutcracker pic.twitter.com/sTlI9zIDE5
2021年4月から、果たしていくつの展覧会に行ったんだろう、と、日程メモ用のリストを調べたところ、2月末までで200以上!!!。
企画展と常設展と とか 近所の館やギャラリーをいくつか とか 複数の展示をハシゴすることも多く まぁまぁ出かけてるなぁ、とは思っていましたが、集計してみて、自分でも結構びっくりしました。
ちなみに出かけたときの所要時間は、美術館博物館で行われる、大型の企画展だと、だいたいいつも2時間くらいは普通。ギャラリーの展示でも20~30分いることが多いです。
どうりで、いつもぐったりしながらの帰り道だし、復学後のための勉強も進まないわけですねw
ちなみに、展覧会のチケット代は99%自腹です。たまにお仕事のつながりで ご招待券をいただいたり 取材をかねて内覧会にお邪魔してましたが、自分でチケットを買って足を運んでいます。なので学生証には本当に本当にお世話になっています。
休学中でも、学生は学生で、学生証も有効期限が更新されまして。本当に本当に、ありがたい。
そこそこ大人の年齢なので、もちろんマスクをしていても「一般ですね」と窓口で案内されますが、非常に謙虚な気持ちで「すいません、大学生なんです・・・」と、そっと学生証をお見せしています。
展覧会やギャラリーでの展示を観に行くことは、大切な取材であり、現物資料を自分の目でしっかり観察できる、貴重な学びの機会です。
と同時に、これだけ足を運んでいても、行きそびれる展覧会がいくつもありまして・・・改めて関東近郊や東京都心は、アートの環境として本当に恵まれているなぁとつくづく思います。
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3.フリーランスとして、お仕事のチャンスが巡ってきたら できる限り全てチャレンジしていきたい
こちらも本当におかげさまで、関わるお仕事の幅が格段に広がりました。
象徴的なのが、着物のあるくらしを楽しむ季刊誌『七緒』様でのお仕事、でしょうか。企画をいくつかご提案した中から、商品開発やECとも連動するお取り組みになりました。
自分が茶道のお稽古を始めて 着物を改めてちゃんと着ようとした2018年頃から、常に参考にし愛読している雑誌でしたので、今回のお仕事につながったことは本当にありがたかったです。
【文・構成を担当しました】
— Naomi │ミュージアム&デザインライター・インタビュアー・編集者 (@Naomin_N0506) September 7, 2021
プレジデント社の季刊誌『七緒』
vol.67 秋号 発売です✨
秋のおしゃれは足元から🍁
お草履の企画に 編集・ライターとして 参加させていただきました
七緒EC限定で買えます ぜひ✨https://t.co/PHqKXR7Mva
裏話いろいろはインスタに✏︎https://t.co/1HcmCn44Jl pic.twitter.com/9xaYOyH3x5
他にも、オンラインコミュニティの運営担当になって、コミュニティマネージャーをし始めたことも良い経験になっています。
ちなみに・・・200も展覧会を観に行って、お財布事情はどうなってるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
正直、大学に在籍している間は、お仕事をセーブし、これまでの5~6割程度の配分と考えています。なので、売上・収入もセーブした通りの金額です。
確かにものすごく余裕がある訳でもないし、どちらかと言えば安定とは縁遠い道を選んでいます。もっと余裕があったら、若手の作家の方々の作品を買って応援していたいし、いろいろとできることの選択肢は広がっていくでしょう。
でも、その一方で、本当に自分が楽しいと思っていることに、ほぼ全力で取り組める時間の使い方や、情報を自分でいろいろと調べて、面白そうだな・観てみたいな と興味を持った展覧会へ200以上も足を運べる暮らしって、相当貴重で、充実している、と思いました。
そして、現地・現場に行って体感したことや味わったことって、本当に、画像や映像だけでは受け取ることができない何か、が、確実に存在していて、感覚で受信できているなぁ、と思うんです。
それらはまさに、お金には代えられない体験ばかりなんですよね。これって本当の贅沢だなぁ、とも思ったりしています。
4.復学した時に備えた予習をできるだけ進めておきたい
ということで、こちらは正直、ほぼはかどってません・・・
この3月に少しずつでも!!!とは思っていますが、どうなることやら。
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●まとめ&新年度にむけて
★休学、まったくもって悪くない!というかお薦めしたいくらい!
このひと言に本当に尽きます。有意義な休学でした。
実は、なんならもう1年休学したいくらい、今いろんなことが立て込んでるんですが・・・とりあえず2022年度は復学することにしました。
★いざ!卒業へ!
4年目です。ちょうど年齢的にもキリが良くなるタイミングでして、ここで卒業を目指そう、と。卒業要件を今一度振り返って、しっかり学びます。
3/14(月)追記:舞台裏&後日談
記事を公開して10日あまり。たくさんの方に読んでいただきありがとうございます。実は、この記事には舞台裏の話と後日談があります。
熟慮の結果、復学から一転、4年目も休学することにしました。
一応、事の顛末を書き残しておきますと・・・
大学へ復学の申請手続きをしたのは、今年1月半ばのこと。この時点では、"休学して良かったけど、やっぱり4月からは復学して卒業しないとなぁ"と考えていました。
しかし2月に入って急に状況が刻々と変化し、"なんならもう1年休学したいくらい、今いろんなことが立て込んでいる"状況になっていきます。
この記事を書いた2月末から3月はまさに、"ほんとにこれは困ったぞ・・・"と、24時間あれこれ考え続けていた頃でした。
本当はどうしたいの?優先順位は?なんでもかんでも欲張りすぎでは?
でももう大学には1月に復学するって申請してしまったし・・・。
考えた末、腹をくくるべく、復学すると書いて記事を公開しました。
で、ここからが後日談です。
3月上旬、大学から学費の振込に関する案内のお手紙が届きました。
本来は来ないお手紙が届いた理由は、完全なる自分のうっかりで、学費の口座引き落としに不備があったためでした。
でも読んでびっくり。なんとうっかりしたおかげで、無理だと諦めていた復学から休学への変更申請が可能な機会が巡ってきたのです。
驚きました。なんというタイミングでしょうか。
わたしは普段から、タイミングやチャンスって、自分にふさわしい時・行動すべき時・まさに来るべくして来るときに訪れる、と捉えるタイプでして、これは休学に変更だ!そういうタイミングなんだ!とすぐに思いました。
ただ、本当に本当にこれがベスト?どうする?と、お手紙が来てから休学へ変更手続きするまで、ここ1週間ほど改めて自問自答し続けまして、やっとやっと、決めました。決められてホッとしてます。(追記ここまで)
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ということで、引き続き、編入4年目の社会人芸大生の日々を、このnoteで書いていけたらと思っていますので、お読みいただけると嬉しいです。
音声配信マガジンの定期更新も復活させる予定なので、ぜひぜひ。
ふむふむ、へーそうなのかー!って思っていただけたら、下の方にある♥マークをポチっていただけるととても嬉しいです。noteアカウントがなくてもポチれたり、ツイート&シェアできます。
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