【スマホTV局2.0を創る】次世代型短尺ドラマ配信事業を立ち上げる。
「澤村くん、局(放送局の意)つくれば?」
今のオフィスに移転して間もない時に、起業家仲間に言われた言葉だ。
(割と真顔で言われた)
僕:「局って?」
友人:「Netflixみたいなコンテンツの制作と配信をするサービスとか」
その時は、「いいね、やるか!」とか言いながら心の中では、遥か遠い存在であると思っていた。
それから2年経つ。
今、僕は、世界に新しいエンタメ経済圏を広げるために、『ドラマ配信事業』を立ち上げることにした。
これまでの人生とこれからの挑戦
こんにちは!
emole株式会社 代表取締役の澤村直道です!
会社を創業してあっという間に3年半が経ちました。
これまで僕は、たくさんの挑戦と失敗を繰り返してきました。
大学卒業直後から就職せず独立し、
独学でデザインを学びUIデザイナーになり、
自己資本30万円でサービス開発を始めて3ヶ月で破産しかけたり、
クラファンで支援を集めて法人化した直後に詐欺にあって借金・未払いを抱え込み、その後も色々とあって1000万円近い借金を抱えたり、
それでも受託と差押の成功により会社を立て直し、
年商6000万円上げる事業に回復させたり、
経験0でMVの制作を始めたり、
短編映画の制作をしたり、、、
いろんな紆余曲折を経てきました。
自分で振り返ってもなかなかに面白い人生だと思ってます🙃
しかし、今回の挑戦はこれまでのどの挑戦よりも大きな挑戦になります。
それが、『短尺ドラマの制作・配信をする事業』の立ち上げです。
アプリ開発とオリジナルコンテンツ制作を並走させていきます。
なぜそんな挑戦をすることになったのか?
『好きなことに仲間と挑戦できる世界をつくる』というビジョンを掲げ、0→1でプロジェクトを立ち上げたい人が一緒に挑戦する仲間を集められるプラットフォームを立ち上げるというところから"emole"は始まりました。
このサービスはSNSでまぁまぁな反響もあり、いろんな方が使ってくれたのですが、ユーザーの課題を深く解決することができず、収益化の方法も見つからずにクローズしました。
しかし、サービス利用者の中にはエンタメ領域で活動されている方が多く、ビジョンを話してても共感してもらえることが多くありました。
その後も、エンタメ系のコミュニティに誘ってもらったりすることが多く、いろんな人とお話する中で、エンタメは純粋な気持ちで子供のころからやりたかったことであることが多い一方、特に生活をしていくことに苦しむことが多いなと思いました。
そんな中で、たまたま大手事務所から独立し、個人で活動していきたい!というアーティストの方々や役者さんが近くにいて、まずは彼ら彼女らがどういう課題にぶつかるのかというの知るために、一緒にMVの制作やYouTubeの企画・運営を行ったりしていました。
そんな活動をしていると、いろんな機会をいただき、東京創元社の元取締役の方の短編小説を映画化してみないか?というお話をいただいき、人生初の短編映画の制作に挑戦しました。
また、その翌年には、作家向けに執筆ツールを提供する企業とコラボして、作家、演者、アーティストが思いを繋ぎ一つの短編映画を制作するコンテスト"Re-lay"を開催しました。
これらは、作品そのものやその制作過程をバズらせて、出演者や制作者の皆さんがより多くの方々に知ってもらえる機会を作り、次の挑戦につながる場所をつくりたい!という思いでやっていました。
こうした活動を通して、いろんな役者さんや監督の方とお話する中で、芸能界の闇や業界構造の課題、演者やクリエイターとして生きていくことの難しさを知ることになったのと同時に、もっと多くの人に露出するステージをつくれないければ持続的な活動には繋がらないという実感もありました。
つくり手の民主化が進まないデジタルコンテンツ
今、個の時代と言われる中で誰もが簡単に自分の好きなことを好きなように発信できるようになっています。
マスメディアに囚われずとも、個人が様々な媒体を使って自分を表現したり、人が感動するものを創作することで再生数を稼ぎ、ファンをつくることができます。
YouTubeやTikTokはそういう時代をつくってきました。
ライブ配信サービスやファンクラブサービス、クラウドファンディングプラットフォームも、同じくこの自由な時代をつくることに貢献してきたと思います。
そんな中、未だに制作・発信の民主化が進んでいないコンテンツがあると思っています。
それは、映画・ドラマなどの映像を媒体としたストーリーコンテンツです。
ドラマや映画は制作予算の問題で個人での制作が難しいです。
その上、YouTubeやTikTokでの配信では費用に見合った収益を上げることができません。
仮に、YouTubeで100万再生のコンテンツを作ったとしても広告収益でその一本から入る収入は10万円程度でしょう。
これでは、費用を回収することはできません。
結果的に、選択肢として残るのはTVドラマや有名監督が制作する映画など、限られたコンテンツに関わるということだけになります。
閉ざされた芸能界と理不尽な文化
しかし、TVを中心としたコンテンツの制作フローや現場は未だに旧態依然としていて、いろんなところに問題が残されています。
一つ目の問題は情報の閉鎖性だと思っています。
オーディションなどの情報は、事務所を通してだったり、特定のマネージャーを通してしかアクセスできないようになっています。
役者やクリエイターは、大きな事務所に所属していないとオーディションへの参加権すら手にすることができません。
結果的に独立して活動する人にはとても不利な状況となりますし、事務所に所属していても、人脈が強い世界なので、目上の方に何を言われても媚び諂わなければならなかったり、ひどい場合だと枕営業なども未だにいろんなところであったりします。
また、業界の構造的に多重下請け構造となっているので膨大なマージンが抜かれていたりします。
もちろん全ての会社が不当にマージンを取っているわけではありませんが、中には、どれくらいのマージンが引かれているかも教えてもらえず、大きな案件であるにも関わらず、ごくわずかなお金しかもらえていないと言う状況もあったりします。
一方で、直接個人がコンテンツの制作主と取引するには煩雑な業務や必要となる知識が多すぎて、なかなか難しい現状があります。
さらに制作の現場には、未だに劣悪な環境も多く残っています。
いじめに等しいことが平気で起きているし、それが原因で心を壊してしまう人もいます。
こういう環境を破壊するには、僕ら自身が視聴者を惹きつける圧倒的なコンテンツが集まる場所をつくり、根幹から制作現場の在り方や情報へのアクセスのしやすさを改善していくことが必要なのではないかと感じています。
コンテンツ消費スタイルの変化
『うんこ』しながらYouTubeを見る時代へ
一方で視聴者の視点に立つと、近年コンテンツの消費スタイルは大きく変化していると思います。
僕はよく、トイレでうんこしながらYouTubeを見てしまうのですが、皆さんは見ませんか?
うんこじゃなくても、例えば、料理をしながらとか、お風呂に入りながらとか、レジ待ちの時間など、ちょっとした隙間時間や何かをしながら短い時間でコンテンツを消費するのが、今、当たり前になっています。
これを超コンテンツマルチタスクと言ったりしますが、その結果、ドラマや映画みたいな長尺のコンテンツは、最初から強い興味を持っていないと見られないという現状があります。
実際に僕も少し前までは映画やドラマがすごく好きで見まくっていました。
しかし、最近1つのコンテンツを見るのに1時間〜2時間も時間を割くのがしんどいという感覚になっていたのです。
一方で、アニメはまだ1話あたり20分とかで見れるので、ご飯を食べながら、時には1.5倍速にしながら見たりしています。
こういう生活を送る中で、トイレでYouTubeを開いときにふと思ったことがありました。
この時間に見れるドラマや映画があったらいいのに、、、
実際、YouTubeやTikTokに流れてくる映画の切り抜きなどは見てしまうのです。
そして、ファストシネマやドラマの切り抜き動画は、YouTubeやTikTokでものすごく再生されています。
最近はこれが問題になり大きな訴訟にまで発展していました。
今の若年層は、コスパ(費用対効果)よりもタムパ(時間対効果)を意識する傾向にあるというリサーチもありますが、ネタバレしてでも自分にとって面白いと思える作品かを事前に見極めたいと思っているのです。
こうした消費傾向をネタバレ消費と言ったりもします。
このような消費行動の変化を見ていると、新しいコンテンツフォーマットを発明することで、多くの視聴者を惹きつける場所をつくることができるのではないかと感じました。
過程がコンテンツになる時代
また、一方でもう一つコンテンツの消費スタイルに大きな変化が起きています。
それは、プロセスエコノミーや推し消費といわれるもので、最終的な成果物のみをコンテンツとして楽しむだけではなく、その制作過程をも消費するようになってきています。
代表的な事例でいうと、K-popであれば、NiziプロジェクトやSIXTEEN、格闘技であればBrakingDownなどがそれに当たりますが、最終的にできあがる成果物をつくっていく工程そのものがファンにとっては物語になるのです。
こうした過程を通して、ファンによる金銭的な支援活動も増えています。
実際にZ世代女子に行った調査では、『推し』のために応援の気持ちで買い物をした経験があると回答をしている方が72.3%もいて、中高生の約3割が月に1万円以上、推し活にお金を使うと回答しています。
最近、この消費があまりにもひどくてテレビで問題になったりしたこともありましたが、この消費傾向は今後も増えていくであろうし、制作の過程をうまくプロデュースすればするほど興行収入を上げるチャンスが増えます。
そうするとクリエイターに還元できるお金が増えるので、結果的に良いモノづくりが増えていくと思います。
日本初の新しいコンテンツフォーマットをつくる
こうした背景を踏まえると、ドラマや映画などのコンテンツは、このコンテンツ消費スタイルの変化に全然対応できていないのではないかと感じます。
だから僕らは、ドラマというコンテンツフォーマットを次世代型のものへとアップデートすることに挑戦します。
具体的には、コンテンツの短尺化とプロセスのコンテンツ化、そして、コンテンツ収益のPPV化です。
この辺りの具体的なお話はまだ公開することができないのですが、追々公開していけたらと思います。
(もし興味ある方は、直接ご連絡いただければお話します!)
そして、この新しいコンテンツフォーマットを日本発のものとして世界に広げていきます。
韓国からWebtoonが生まれて、今巨大市場となっているように、emoleが日本発の新しい映像コンテンツフォーマットを生み出し、世界に広げていきます。
コンテンツ制作は大人の青春
なぜ、ここまで映像コンテンツに拘るのかというと、映像コンテンツの制作工程は、まさに『好きなことに仲間と挑戦をしていく場所』だからです。
映画は総合芸術と言われますが、その言葉どおり映像を媒体としたストーリーコンテンツは、様々な人の協力の元つくり上げられます。
そして、様々なスキルを持った専門職の人たちが、全員で一つのゴールに向かって全力で駆け抜けます。
そこには、大きなプレッシャーや恐怖、苦労がある一方で、純粋な喜びが溢れています。
これを仕事にして生きていくことができるというのは、本当に幸せであると感じるんです。
コンテンツの制作現場は本当に文化祭のような活気とドラマがあります。
これまで、いくつかの作品づくりをしてきましたが、いろんな役者さんやクリエイターの方から、こんなに楽しい現場は初めてだ!という言葉をかけてもらったりしていました。
僕はそういう制作現場をもっと広めていきたいです。
実現不可能、超高難易度事業
「これは妄想でしょう」
「大手がやるなら面白いけど、スタートアップには絶対に無理」
「リスクがデカすぎる・・・」
「お金がいくらあっても足りない」
事業計画のプレゼンテーションをした時に、よく返ってくる言葉の数々です。
確かに、自分でも考えたりしたこともありました。
1スタートアップが踏み入ってどうにかできる規模のビジネスでもないのではないか。。。
でも、だからこそスタートアップとして挑戦する価値があるのではないかと思うんです。
誰もが無理だと思うから、
まだ大きな成功者がいない領域だから、
リスクがとてつもなくでかいから、
だからこそ、挑戦することに価値があるんです。
この環境を小さなスタートアップが捲れたら面白いと思うんです。
そして、案外こういうことはスタートアップじゃないとできないんじゃないかと思っているんです。
僕らが目指す世界
僕らは、クリエイターが実力次第で制作作品から収益を上げていくことのできる仕組みを構築し、個の時代からチームの時代へと、クリエイターエコノミーの可能性を拡張していきます。
芸能界の業界構造を革新し、権力関係に依存せず実力次第で闘える環境を構築していくのと同時に、日本から世界に通用する作品を制作・配信していくことで世界を揺るがします。
そして、差別的な労働環境、情報の閉鎖性を改善し、業界構造に依存せず個のクリエイターが適切に評価され、持続的に活動できる環境を構築します。
短尺ドラマ市場における覇者はまだいない。
これまで色んな人が大きな資金を投下して大失敗をしている前人未到の領域。
だからこそ、そこには大きなチャンスとリターンがあると思っています。
仲間募集
圧倒的に人手が足りないです、、、笑
emoleにフルコミしてくださる方を絶賛募集中です!
もしくは、週4くらい動ける学生インターンも募集しています!
主に、ラインプロデューサー、アシスタントプロデューサーを募集しています!
映像コンテンツの制作経験のあるプロデューサーの方、エンタメ系のスタートアップに興味のある元気な学生さんに入っていただきたいです!
コンテンツ制作と事業立ち上げは本当に楽しいです。
大人の青春です。文化祭の最強バージョンです。
そんな場所で、ワクワクしたい方はぜひemoleへ!
鋼メンタルと超人級の体力の持ち主待っています!
(とか言いながら僕は病弱なんで、病弱でもなんとかなります笑)
余談ですが、1年ほど前、emoleのTikTokを見てうちに応募してきたある学生がいました。
無視してたら永遠といろんな窓口から連絡をしてきます。
しかもその学生は関西に住んでいるとのこと、、、
どうやって仕事するつもりなのだろうか、、、
あまりにもしつこいんで一度話してみると、インターンをさせてくれと言うので、交通費出さないけどこっち来るなら何日かお試しでやってみようと話すと自腹で夜行バスでやってきました。
そして、それ以降彼は隔週で関西から夜行バスに乗ってemoleに通い続けました。
そんな、彼はemole初の新卒メンバーとなりました。
そんなちょっとおかしな人たちが集まる会社です。
興味ある方、下記採用ページからぜひ連絡ください😂
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