【インド周辺映画】「ポライト・ソサエティ」
秋のイベント繁忙期で、報告記事が3ヶ月ほど堆積しています。
粛々と記していきます。
「ポライト・ソサエティ」Polite Society イギリス 英語・ウルドゥー語 2023年 104分
映画館MOVIX京都で、インド人風の強そうなお姉さんが2人、バトル用の構えをとっているチラシが目に入った。「え? インド映画?」と思ったら、そうではないらしい。
舞台はイギリス、主人公(2人は姉妹)の家庭は海外在住のムスリムのパキスタン系イギリス人。タイトルのPolite Societyというのは、上品で礼儀正しい階級というような意味だ。チラシのような民族衣装の晴れ着は最後の結婚式の時だけで、映画の大半はカジュアルなフツーの洋服を着ている。
スタントウーマンに憧れる高校生リアは、あやしげな結婚相手に捕まってしまう姉リーナを守ろうと立ち回る。リアの行動は短絡的であまり賢いものではないが、周りも変な人達ばかりで、身体を張って立ち向かうヒロインたちを応援しながら、あまりツッコまず、これはコメディだと肩の力をぬいて楽しめばいい気がする。
でも、イギリスに住んでいても、家庭内のフランクな会話はウルドゥー語で、イスラームの伝統的な考え方や慣習があちこちににじみ出てきて、それはちょっと興味深い。