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【紀行】ペルー・ブラジル旅行(その4) ナスカ編
ナスカの朝は早い
3日目。ナスカへの出発は早い。朝5時45分集合で、朝食弁当と珈琲をもらう。ほとんどみんなバスを待っている間にラウンジで食べてしまう。(揺れるバスの中より食べやすい)
ラウンジでガイドさんやサッカー好きのツアーメンバーが、昨夜ペルー対チリの試合があったと話していた。結果は引き分けだったらしい。ラタム航空はチリの会社だが、ペルーの職員も多いので、どちらかが勝つと社内の雰囲気が悪くなるらしい。サッカーの試合はホテルやレストランで日常のように流れているし、ホテルのTVにはサッカーチャンネルが3つほどある。
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セスナで地上絵を観る
さて、バスで4時間。10時30分頃セスナ遊覧飛行場に到着した。いい天気だ。
ナスカ地上絵のセスナ遊覧飛行場では、6人乗りのセスナに旅行代理店から予約はいれているが、受付をして、体重を量り、だれがいつ乗るかはセスナの会社から指示されるので、待合室で待つ。私と相方は比較的早めにもう1人のツアー仲間と3人、ドイツ人2人で乗ることになった。
パイロットは、英語でガンガンしゃべってくるのだが、すぐよくわからない。「乗る前に、オレの愛機と写真をとるか?」と言ってるようなので、撮ってもらった。愛機の尾翼にはスターウォーズのアーマードトルーパーが描かれていた。座席の位置を指示され、ヘッドホンを装着する。パイロットの声が聞こえる。地上絵ポイントに近づくと、英語が聞こえるがよくわからん。
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そのうち、「hey! my friend! 1!2!3!」というと、ぎゅーんと旋回してくれる。右側座席が見やすいように旋回したら、今度は左旋回。なるほど〜、これが酔うという原因か。英語はわからないけど、乗る前に地上絵の場所とだいたいの飛行ルートをかいた紙をもらっていたので、あたりをつける。地上絵は、実際観ると案外小さいが線がはっきり見える。「あ、サルだ」「あ、コンドルだ」「クモだ」 が、撮った写真あとから見たら「どこ〜?」とよくわからない。写真は難しい。トカゲを突っ切るハイウェイやマリア・ライへのミラドールも見えた。地上絵と特定されている以外にも幾何学的な線画幾重にもうっすらとひかれている。
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降りた後、パイロットの兄ちゃんにチップをわたし、ワンショットも撮らせてもらう。ポーズを付けてくれる。慣れている。
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出口に土産物に飲食の売店がいくつかあり、他のメンバーが飛び終わるまで、冷やかしながら待つ。
ミラドール(展望台)とマリア・ライヘ博物館
昼食のあと、ミラドール(展望台)とマリア・ライヘ博物館へ向かう。ミラドールはマリア・ライへがつくったものの横に、鉄骨のがっしりした新ミラドールが設置されていて、そっちに上ることができる。日本の大学が援助したらしい。すぐ下に手の地上絵が見える。線の部分が浅く石が取り除かれている。
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マリア・ライへ博物館は、ミラドールとは離れている。女史の研究室であり、いろいろな資料も収められ、女史の墓もある。猫もいた。
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ハイウェイを疾走して、パラカスに戻る
そして、15時30分頃ナスカ出発、パラカスに帰ってきたのは20時ごろだった。運転手さん、長時間お疲れ様でした。
ところで、ペルーのハイウェイでは、バスは時速90キロ、トラックは時速80キロの制限があり、GPSが付いているので、オーバーするとバレて罰金がある。制限時速に近づくと警告がなる。前を走るトラックを対向車線にはみ出して追い抜くときは、けっこうスリリングだ。
道々に小さな祠がいくつもあったのだが、ガイドさんに聞くとそれは事故現場に家族等がおいた祠らしい。供養塔か。たくさんあるところは、大きな事故があったか、頻繁に事故が起こるポイントか。
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