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【紀行】東京遠征(その2の2)首都圏外郭放水路見学 再び

 最終日8月20日は、首都圏外郭放水路の見学に行ってきた。この春5月に一度申し込んだのだけど、2月からの左膝痛が治らず、泣く泣くキャンセルして、再度のチャレンジだ。
 実は、首都圏外郭放水路は2015年3月に一度見学に来ている。更にいえば、2009年の夏にもチャンスがあったけど実稼働して中止になったのを6年越しにリベンジしたのだ。
 この春にふとブックマークをいれていたホームページをみると、リニューアルされているうえ、土日も含めて見学日が増えて、見学コースも4つに増えている。立坑体験! ポンプ堪能! インペラ探検! 以前は地下神殿に入れるコースだけだったと思うのに! 資源の有効利用、経費自力調達を目指しているのか?! 10年近く経つといろいろ変わるもんだなぁ。

 1日平均5回の見学枠があるが、基本は地下神殿コース(所要時間55分、50名まで)で、各日1回だけそれ以外のコースが設定されている。20日は10時から立坑体験コース(所要時間1時間50分、20名まで)があったので、それを狙って予約を入れた。
 大井町のホテルから埼玉県春日部市の首都圏外郭放水路の受付のある建物・龍Q館まで、約2時間半。遠い。だが、ギリギリはよくないので、余裕を観て7時過ぎには出発した。この遠征いちばんの早起きだ。最寄り駅は東武野田線の南桜井駅。コミュニティバスの1〜2時間に1本あるのだが、まず時間が合わないし、タクシーは駅にいないので、駅から歩いて約30分。(タクシーを呼ぶという方法もある)暑い、遠い。

龍Q館
龍Q館 2階
龍Q館2階のガラス越しに観る管制室

 立坑体験コースは、龍Q館で展示物を観ながら説明を聞いた後、地下神殿と称される「調圧水槽」を見学、それから、そこに隣接する第1立抗の入口に移動し、立坑内の階段能の途中まで降り、その後上部にある作業用の通路(キャットウォーク)1周する。地下神殿の階段、立坑の階段がそこそこあるので、やっぱり5月はキャンセルしてよかった。

 地下神殿=「調圧水槽」の中は、18度ぐらいで比較的涼しい。この夏は、酷暑・猛暑が続いて、地下神殿の中はちょっと靄っていた。見学エリアは稼働するたびに人力で清掃しているが、その他のエリアは1年に1回ブルドーザーで掃除するらしい。驚いたのが、アプリができていて、龍Q館でそれを取り込んで、地下神殿の現場でAR(Augmented Reality=アグメンティッド・リアリティ=拡張現実)」を起動させると、調圧水槽に水が流れ込んで来る様子をスマホ画面で体験できる。へええ〜

地下神殿入り口
地下神殿
柱の水位表示
けっこう水たまりがある
向こうが立坑

 立坑は5本あって、第1立坑が地下神殿に隣接してる。いったん地下神殿から地上に登って、第一立坑の入口まで移動するのだが、第1立坑は地下神殿のように涼しくなく、外気と同じ気温で蒸し暑い。サービスに装備の時冷えピタも用意されていた。ヘルメットと安全帯(ハーネス)を装着する。
 まず、横の地下神殿の奥まで見通せるようなイチまで作業階段を降りていく。写真をとったあと戻って、上部のキャットウォークを一周する。その時に落下しないようにハーネスを壁のレールに通して歩いて行く。高所恐怖症だといっても、1周するまで離脱できないことをはじめに念押しされる。写真はとれるが、スマホなどを落としても拾いに行けないからと再三注意がある。引率の職員さんの知る限りスマホ2台は沈没しているらしい。

人物2人がいる踊り場までが見学コース
立坑のアップ
立坑からみた調整水槽
キャットウォークの安全レールにこれを挟む
キャットウォークの安全レール
キャットウォークからのぞき込む

 台風や線状降水帯の発生などで、水害の多い日本、日本の治水技術は世界一だとは思うが、なかなか全国で被害ゼロにはならない。首都圏外郭放水路は今年は4回稼働したらしい。これからも、がんばれ、首都圏外郭放水路!

 さて、見学が終わったあと、ちょうど時間があったので、春日部市のコミュニティバスに乗って駅までもどった。小型のカワイイバスで、外装ラッピングはクレヨンしんちゃんだった。

コミュニティバス
コミュニティバス

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