KIACコミュニティプログラム_タケノ時空間散歩『この家で』2023年リサーチ日記 5
10月23日(月)
今日も快晴。
計画では全但バスと竹野南地区のコミュニティバスの廃止後に予約制の乗り合いサービスをしている日交タクシーを乗り継いで、三原に行く予定でしたが、昨日日交タクシーを予約しようとしたら、以前問い合わせた時の情報と若干違って、床瀬 → 森本 → 三原と巡回する時刻が決まっており、乗り場の番号を登録しておくことになっているとのこと。そして時刻表は乗り継ぎにはタイミングが合わない。ちなみに聞いてみた普通のタクシー料金は、まず森本まで豊岡から来るための基本料金が¥4800。そこから普通にメーターチャージとのこと。これ、三原まで往復を頼むとなるとかなりの額になりますね。乗り合いサービスは、最高額¥500ほどらしいです。ということで、三原行きは諦めました。
朝から切浜へ向かう。行きしの竹野川で、昔話「河童の嫁さん」に出てくる「下んがり松」を確認しようと思い、ちょうど畑仕事に出かける支度をしていた方に、「下んがり松ってどこでしょう?」と聞くと「あぁ、そこまっすぐ行った突き当たり。」とのこと。やっぱり知っとんなるんですねぇ。たぶんこれなのかな?という松の木はあるものの、お話しで出てくるお地蔵さまは見当たらず。
*翌日田中邸での展覧会で青山さんにお会いして確認したところ、「サアガリマツ(下がり松)」というのは地名であって、おそらく鉄道下ガードをくぐる道の途中に祠があったと思うとのこと。
おばあのふところを通って今坂峠へ。今坂地蔵さまにご挨拶。峠を越えると切浜は思ってたよりずっと近い。先日ここを通ったのだなと思いつつ、海へ向かう線路を眺める。浜の西端あたりで朝ごはんのおにぎりを食べてから、切浜橋横の「上の地蔵」を訪問。浜須井まで0.9kmという標識を見て、案外近かったのだと歩くことにする。
はさかり岩上のトンネルを抜けたあたりは岩々の絶景が続き、道の突き当たりに湖かと思うような静かな浜須井の入江が見える。集落を一回りして切浜へ戻り、淀の洞門のある浜の東側へ。淀の洞門は落石があってから近くまでは行けなくなっていると居合わせたカヤック業をしている地元の方に聞いた。集落を歩いてから帰路に着く。
帰り道は今坂地蔵さままで来るとなんだかもう帰ってきた気持ちになりました。
ひととまるさんの裏路地にある家では、師匠と若い弟子らしき職人さん二人がこの数日雨樋の取り替え作業をしている。お二人の竹野言葉でのやりとりは耳に心地よい。その脇で浜から拾ってきた角材とお借りしたカナヅチで先日求めた銀杏の殻割りをする平和な午後。
10月24日(火)
昨日結構歩いたので、浜界隈でゆっくりすることにする。おようじ館で書の展覧会を見て、お野菜(子どもピーマン)を買い、当番の方(香住からお嫁に来た人)とあれこれ雑談する。
浜では先日仲良くなったネコと再会。見るなり寄ってきて撫でろ撫でろとまとわる。どこの子ですかー。
今日は浜で大勢の声援の中、小学生による「なぎさマラソン大会」が催されていました。舩野さんが與田マサノリさんと居るのを見かけ、しばしご一緒する。見物後は今日も開いていたおっとっとさんへ。はじめての地魚お造り定食(メインは石鯛。サザエ付き)をいただく。
田中邸前を通ると玄関が開いていたので立ち寄る。パッチワーク展覧会は大賑わい。ご婦人たちの輪に入れてもらうと、一番最初のリサーチ時に西町の井戸でお会いした当時94才の方がいらっしゃることに気づく。(大谷せつこさん?)もうすぐ97才になるとのこと。あいかわらず妖精のように可愛いらしく、とてもお元気そう。ひ孫さんにワンピースをつくってあげるほどの編み物もしてらっしゃるそう。素晴らしい。お会いできて良かったです。
ひととまるさん宿泊は今日まで、昨日からはスイスからのご夫婦も泊まっています。彼らもオーストラリアの女子3人組も海で泳いでたなー。Orang barat(西洋人)はやはり寒さに強し。彼らの旅ルートはなぜか、東京→京都→竹野なのです。
ここにいると何かの合間合間に浜に出て、しばし海を眺めてしまいます。すぐそこに美しい海があるという贅沢
続きは下の2023年リサーチ日記6へ。
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