長野県下伊那郡泰阜村(やすおか村)は
長野県南部に位置し、山林が86%の山と川に囲まれた村です。
人口は昭和40年には3000人を越していた人口は
今は約1500人と約50年間で半分に減りました。
そんな村で生まれ、育って、都会に出たけれど、
子育てと同時に村に戻ってきました。
そして、いろんな思いがあり、今、村会議員をさせてもらっています。
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今日のニュース
東京一極集中が加速しているとのニュースを読みました。
昨日、小泉政権の三位一体改革の中で
村長を務めていた父の文章を読んでいました。
感じるところがたくさんあったのでこちらにも
書き残しておこうと思います。
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小泉政権から20年。
今、三位一体改革の影響がようやく出てきているように思います。
平成の大合併が進み、日本の小さな村は名前だけでなく、
学校も役場も無くなったところがどれだけあるか・・・。
泰阜村が、それでもやっぱり村をなくしちゃいけないと、
様々な工夫をして、人員削減を始め、痛みを伴って
守ってきたものはなんだったのか、
なぜ、そこまでして村を守ろうとしたのかを
ちゃんとちゃんと、聞いて、私も解りたいと思います。
そして、「効率」が大切な場面も多々あることはもちろんですが、
住民自治は、こと、地方自治は、
「効率」と言う観点で語ったり改革しようとしては
いけないのではないかと思うこの頃です。
日本の競争力を高めるために、地方からも
優秀な若者はどんどん都会に行きました。
今年も、私の可愛い甥っ子が大学進学のために村を出ていきます。
帰ってくると言って出て行った子たちも、
帰ってきたいけど、仕事がないから、と、
そのまま帰ってこない子もたくさんいて。。。
「地方に仕事がない」
そんな状況になっているのは、
地方だけの責任ではない。
魅力的な発信ができていない、
工夫が足りない、
それだけでは語れない、
もっと構造的な問題があるのだとも思います。
田中角栄首相の日本列島改造論。
今一度、読んでみようと思います。
これから生まれてくる子どもたちや、
今、暮らしている子どもたちが、
泰阜村に生まれたことを、誇れるように。
東京に行ってもいい。
都会で暮らすもいい。
それでも、この村に生まれてよかったと思えるといい。
そういう村にしたい。
と、思った、東京一極集中への新聞記事の感想でした。