![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157611837/rectangle_large_type_2_e2c677cda4621e9655b00d8d65a657f2.jpg?width=1200)
高野山を目指す
8月6ー7日と高野山へ行ったときのことを記録します。
ずっと高野山に行きたかったのです。
どんなところへ空海は金剛峯寺を開いたのか。
空海が入定した奥の院はどんな場所か。
ワクワクが止まらない。
そして、この春に真言宗(密教)とヒンズー教の共通点を説くヨガのクラスが、高野山であると知り、主催者のポッドキャスト聴くようなったら、ますます興味が湧いてきた。密教と、ヒンズー教。
昨年11月に行ったインド、その時教えてもらったヒンズー教のシバ神の祈りが真言宗の真言と似ていたので、ますます惹かれたわけです。
私が真言宗を意識し始めたのは16、17歳くらいの時でしょうか。キリスト教の私立学校に通っていた私は、当時あったキリスト教推薦という制度上、洗礼を考える時期がやってきました。色んな動機で洗礼を考えることがあるものですね〜。15、16歳の私には大学進学が洗礼を考える最初のきっかけでした。安易な理由ですが当時子供の私は相当悩みました。だって、キリスト教の教えが中心の学校生活ではいつも「薔薇の道を選びなさい」と説かれているのに、大学推薦が欲しくて洗礼を受けたら薔薇の道じゃないよね、堕落の道に入るよね? とか。いや、「ドアを叩きなさい、そうすればドアは開かれる」の、そのドアの一つがたまたま洗礼だっただけと受け取ってやっていいのか??などなど。
まあ悩みましたわ。
それで、キリスト教の授業の他にも、高校の宣教師の先生の運営する聖書に勉強会(毎日のランチ)のシャロンの会に入り、沢山お話を聞き、聖書について学びました。
キリスト教を日本で信仰するというのは、洗礼により社会に表明する儀式がセットです。コッソリができたらいいのに。
考えあぐねた結果、キリスト教は一神教というのが、その当時の私にはどうもしっくりこなかったんです。
というのも、物心ついた時から尊敬している真言宗の住職さんの教えが心地よく、彼の話では『全てこの世で起きることは決めてきている』『親、きょうだい、出逢う人も起こる人生の出来事も、全て会う、そうなる約束になっている』『イエスという神もアラーの神も、大日如来もその宇宙観もいってみれば神は同じ存在』という住職さんの方が居心地が良かったんです。
それで、高校時代は、キリスト教各種学校行事を率先して行うキリスト教漬け模範生徒でしたが、3年生で洗礼する生徒が増える春に洗礼は受けないと決めました。仏教の宇宙観が気になりすぎて。でも、トップ校へ推薦で入る友人を横目で見ながら。←結局うらめしいわけです泣。
わが家のお墓は曹洞宗のお寺にありますが、私の母の幼馴染が真言宗のお寺さんの息子で、母とはずっと仲良い付き合いが続いています。私が4つの時に弟が事故で亡くなってから、ずっと命日、盆、お彼岸と、なんでもない時もうちにきてくれて母と父を励まし、見守り、仏教の話をしているのを脇に座って聴いて育ったので私にも真言宗の説く神様や宇宙観がとても身近な存在でした。
そんなわけで、母の幼馴染🟰住職の存在が見近かだったので、進学、結婚、出産、引越し、破局、離婚、再婚、病気、続く続く。。。の節目にいつも会って相談や話しに行き、いつの間にやら真言宗の教えがますます身近になっていました。
で、この御住職、一般的にいう真面目な、節度あるというところからかけ離れた住職なんです。
「高野山の住職は煩悩まみれで、豪華な車に貴金属をつけてベレー帽をかぶって毎日飲みに行く」と笑って話していました。彼自身は、ギラギラの時計とかはつけていないものの、よく家族飲みに行きました。豪快に食べ豪快に飲み、改造車に乗って爆走して全国各地の檀家さんの元へぶっ飛ばしていくギラギラした男です。すごいのは、基本スピードオーバーなのですが捕まらない。それから下ネタ大好きで、ここでも大暴走。10代20代の女の子の時は、私も恥ずかしくていましたが。
改造車で暴走しているので「坊山賊」と我が家では呼んでいました。
この度、今住んでいるエリアで、真言宗のお寺の住職さん家族と知り合いました。正確にはその奥さんと、子供さんと仲良くなったのですが、遊びに来た住職の旦那さんと会い、彼への私の感想。すごいギラギラ!!煩悩まみれ‼️生臭坊主臭炸裂!!
コレ、ぜんぜん悪い意味ではないんです。エゴが強烈で、それでいて一生懸命自分の使命を信じて生きているのが強烈なんです。
私が子供の頃からお世話になっている住職さんと、この同年代の新しい住職さん友人を見て共通するのは、エネルギー量が半端なく高く、使命感が強く、車と性を暴走する。ああ、煩悩まみれ。
ヒンズー教と日本の密教の関係、
この煩悩まみれの住職(そして、そこが良い)の修行しる高野山、この聖地はどんなところか? そんなことを知りたくて、知れなくとも感じたくて行ってきました。