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日本語のいろいろ

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なります

なります

ファミレス語と言われる言葉がある。

「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「ハンバーグでお待ちのお客様」
「こちらお水になります」

今、注文を確認しているのに、「よろしかった」と過去形にする必要があるだろうか。
「で」は英語で言うと「at」だから、ハンバーグという場所で待っているお客様になってしまう。

そして、特に気になるのが「お水になります」。
「なる」は、成る、転じる、変わるという

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させていただく

させていただく

10年以上前、ある旅館で仲居さんがテーブルに料理を並べる度に、「失礼させていただきます」と言っていて違和感を感じた。
丁寧に言っているように聞こえるし、間違っていないようにも聞こえるけれど、過剰な表現だと思った。

そして、ここ数年「〜させていただく」という表現を頻繁に耳にするようになった。
「ご連絡させていただきます」「ご報告させていただきます」「ご案内させていただきます」
など、みなさんも聞く

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申し訳ない

申し訳ない

日本語を生業にしているからか、間違った日本語の使い方が気になる。テレビや雑誌、車内広告、折り込みチラシなど。
気をつけていると、意外と誤用や誤字は多い。
ここでは、気になる表現や、好きな言葉など、日本に関する様々なことを思うままに書いていこうと思う。気軽に読んでいただければ幸いだ。

言葉は生き物である。
だから、新しい言葉、表現が生まれたり、同じ表現を以前とは違った意味で使うようになったり、時代

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