なおみ
東京オリンピックで新競技となった「スポーツクライミング」を今回初めて見た。 スピード・ボルダリング・リードの3種目で競うこの競技、それまで知っていたボルダリングとは大きく異なり、驚きと楽しさを私にもたらした。 まず、スピード。 腕だけでなく脚の力も上手く使い、15メートルの壁をジャンプするように、考えられない早さで一気に登っていく。 次に、ボルダリング。 「こんな小さなところに指をかけるのか!」 ホールド(突起物)の形は、これまで私が見たことのないものばかり。 最後に、
ファミレス語と言われる言葉がある。 「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」 「ハンバーグでお待ちのお客様」 「こちらお水になります」 今、注文を確認しているのに、「よろしかった」と過去形にする必要があるだろうか。 「で」は英語で言うと「at」だから、ハンバーグという場所で待っているお客様になってしまう。 そして、特に気になるのが「お水になります」。 「なる」は、成る、転じる、変わるという意味の言葉だから、これだと今はお水ではなく、これからお水になると言っていることに
10年以上前、ある旅館で仲居さんがテーブルに料理を並べる度に、「失礼させていただきます」と言っていて違和感を感じた。 丁寧に言っているように聞こえるし、間違っていないようにも聞こえるけれど、過剰な表現だと思った。 そして、ここ数年「〜させていただく」という表現を頻繁に耳にするようになった。 「ご連絡させていただきます」「ご報告させていただきます」「ご案内させていただきます」 など、みなさんも聞くことが多いのではないだろうか。 これらはどれも「連絡いたします」「報告いたしま
日本語を生業にしているからか、間違った日本語の使い方が気になる。テレビや雑誌、車内広告、折り込みチラシなど。 気をつけていると、意外と誤用や誤字は多い。 ここでは、気になる表現や、好きな言葉など、日本に関する様々なことを思うままに書いていこうと思う。気軽に読んでいただければ幸いだ。 言葉は生き物である。 だから、新しい言葉、表現が生まれたり、同じ表現を以前とは違った意味で使うようになったり、時代と共に変化する。 「〜で候」とは、今では誰も言わない。 例えば、「申し訳ありま