英語論文にDeepL ガッカリした人が試すべき3つの小技
英語論文をや英語で書かれた専門書を読むときの強い味方「DeepL」。
でも「論文には使えない」と思っている人もいますよね。翻訳が曖昧とか、イマイチすっきりしない訳文だとか悩んでいませんか。
私も最初はそうでした。基本的な小技を押さえるまでは。
*追記*
論文翻訳支援アプリ「Shaper」を追記しました
基本技① 改行を消すなどの「テキスト整理」
論文をコピーして、DeepLに直接ペースト。そんな大雑把なことをしておいて「変な訳。使えない……」と思っていませんか?
結論から言うと、テキストの整理はめちゃ重要。これをするか、しないかで訳の出来は大きく変わります。
実験してみてください。
論文を直接コピペした訳と、メモ帳などに貼って改行や余計な文字などを消すといった整理を行った英文。DeepLを使ったそれぞれの訳を比較してみてほしいのです。まったく違います。
変なところで改行されているのを直す作業をしながら、論文に紛れ込んでいる掲載雑誌のタイトルなど、余計な文字を削除します。これだけです。このプロセスを飛ばしてはいけません。
ちなみにテキスト整理には、メモ帳もいいですが、私がお世話になっている某研究所では秀丸を使っています。置換などを上手に活用すると、かなりの時短になるので覚えるべし。
②やっかいな論文は、一文ごとに改行してDeepLへ
やたらと長い文章、ちょっと複雑な言い回し、テキストを整理したのにピンとこない日本語訳。そんなときには、英文を一文ごと改行してからDeepLにお願いしてみてください。
ガサっとコピペしたときよりも、すっきりした訳にしてくれる気がします。視覚的にも見やすくなり、原文と対比しながら、おかしな所を見つける作業もはかどります。英語が苦手な人にお勧めな方法です。
③ファイル丸ごとおまかせ翻訳をやめる
DeepLの有料版を契約するのは、超お勧めなのですが、ファイルを丸ごと翻訳すると、納得できるレベルの訳にならないですよね?
ざっくりアウトラインをとりたい時や、超急いでいる時などには便利かも知れませんが、個人的にはファイル丸ごとの翻訳はNGだと思っています。
少々面倒でも、テキストを整理するとしっくりくる翻訳になります。
追記 論文翻訳支援アプリ「Shaper」
この記事を公開してすぐにコメントをくださった方に教えてもらったアプリです。超便利です。今は「これなしには先行研究調査ができない」というくらいお世話になっています。
恩恵を受けられる時代に感謝しつつ手間をかけよう
こういう小技を知っても「面倒だな」と思う人はいるのではないでしょうか。昔の私がそうでした。
でも、DeepLのような素晴らしい翻訳ソフトが出来る前は、辞書を引きながら頑張っていましたよね。今は研究をする人にとって本当に素晴らしい、ありがたい時代なのだということを、もう一度思い出しましょう。
そのうえで、ほんのひと手間をかけると、素晴らしい翻訳機能の恩恵を存分に受けられる。そんな素敵な時代に私たちは研究をしています。
感謝しながら、メリットを享受し、楽しく、効率的に研究を進められたらいいなと思います。ぜひ小技、試してみてください☆
みなさまの研究が少しでも捗りますように。