婚喝ノート その27 駆け込み乗車は危険です。


テレビである芸能人が「男は山手線と一緒」と言ってました。意味は、待ってたら次がすぐ来るってこと。確かにそうだし、私も、失恋には次の恋が一番…みたいなこと言って女子を励ますこともあります。でも、来た電車に急いで駆け込むのは危険です。以前、婚活の現場に、結婚を計画通りに進めたい「着着婚女子」がやって来ました。自分の結婚プランをプロジェクトどおりに進めたくて「荒木さん、高望みしないので誰かいい人いませんか?」とざっくりとした質問をしてきます。つまり誰でもいい…とにかく結婚したいというご希望です。そんな時、私は「結婚の前に恋はしないと。しかも、恋も準備してできるものじゃないし、突然落ちるものだし、計画するのがむずいのよ~」と答えます。

結婚の意義が薄れるなか、きれいごとに聞こえるかもしれないけれど、「この人と一緒にいたい!」そう思える人を見つけて、相手にも必要とされることが大切です。着々婚女子によると「ドレスや披露宴のイメトレはバッチリです」と結婚をキラキラしたすごいイベントのようにイメトレ完了していましたが、キラキラしているのは「式」や「披露宴」の時だけ。ま、二次会もキラキラしてるけど。それが終われば超フツー!!!普通の日常が繰り返されるだけです。しかも一人の時より確実にわずらわしさが増します。ま、わずらわしさの見返りにいろんな幸せがあるんですけどね。こんな風に「結婚」と結婚しようとする人が心配です。生活を楽にするために人生の逃げ場として、駆け込み結婚しても「こんなはずじゃなかった」とその生活は長続きしません。待ち過ぎてもダメだけど急ぎ過ぎてもダメ。恋に落ちたり愛を育んだり、これら頭では予測不能な出来事の連続が結婚までの航海図だと思うのです。婚活コーディネーター荒木直美、人生の帳面消しみたいな結婚はおすすめいたしません。

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