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婚喝ノート その26 下りの体力を残して戦え !
婚活パーティ―は時間との闘いです。私がアドバイスする時間帯別行動法は、ざっくり言うと、前半が選ぶ時間で後半は選ばれるためのアピール時間。人数が多いイベントは選択肢が多いけれど、選ばれる確率は競争相手が多いので下がります。だからこそ後半が勝負。全員との自己紹介タイムが終わり簡単な印象チェックが終わると、私は登山ガイドのような気分で、「はい、登りはここまで、選ぶのはここまで!」「ここからは下山ルート、選んだ人へアタックNO.1の時間よ」と声をかけます。乱暴なようだけど、いつまでも登るのを許していたら下山の時間がなくなります。選ぶだけで燃え尽きる姿を見過ごすことはできません。とはいえ、慣れていないと緊張して調子が出ないこともあります。そんな時には休憩や給水をすすめます。休んでも、多くの異性をターゲットとして望まなければフリータイムでお目当ての人と話せ、好意は伝えられます。こうして気が合い、山の上から一緒に手をつないで降りてこれたら、(選んだ相手に選ばれ)カップル成立です。もちろん成立ならずのメンバーだっているわけですが、そんなメンバーとも健闘をたたえあいます。恥ずかしさを乗り越え異性を口説く、これってとてもエネルギーを使うもの。頑張った自分を褒めてほしいと伝えます。「失敗」と書いて「成長」と読む、亡くなった野村克也さんのパワーワードです。
こうして、最後まで力を使い果たしてしまわないよう、息切れしないようにペース配分を教え、お目当ての相手と一緒にゴールさせる。これも私の役目なのです。