わくわくする学びへ向かって・・・
久しぶりの投稿です。
現在、非常勤講師として、小学校6年生3クラスで理科を教えています。
この3クラスの雰囲気が全て違います。
できるだけ均等になるようにクラス替えをしているのに、にじみ出る子供たちの個性・・・毎年、不思議だなあと思います。
それはさておき、先日の授業でこんなことがありました。
「月と太陽」という単元で、月の満ち欠けの学習をしています。
月は、太陽と同じく、東から上って西に沈むわけですが・・(4年生で学習済み)
6年生の教科書には、西から東に移動しているように見える絵が描いてあります。
これは、同じ時刻の月の見え方が、一日ごとに少しずつ西にずれていくということを表していて、実際に月が西から東に移動している様子が見えるわけではないのですが、この図を見て、
「太陽は東から上って西に沈むけれど、月は西から上って東に沈む」
と誤解してしまう児童が毎年います。
この時も、この図を見て、「月は西から東」という流れになり、「あれ?太陽は東から西じゃなかったっけ?」と、どのクラスもちょっと混乱気味になりました。
その時、「だれか説明できる?」と聞くと、あるクラスは「説明したい!」と何人かが手を挙げ、あるクラスは、「○○さんがたぶんわかる」と友達を推薦しました。
ところが、あるクラスは、「先生が説明してください。」「先生は教えるのが仕事でしょ。」と。
「先生の仕事は、みんなが学べるようにすることで、先生が教えるばかりが勉強じゃないんだよ。」と伝えましたが、なんだか腑に落ちていない様子でした。
自分の授業も含め、日本の学校の授業方法、塾の在り方や受験のやり方、親の勉強に対する姿勢など、色々なことが複雑に絡み合っていて何とも言えないのですが、「先生が説明してください。」という子供たちは、なんだか勉強がつらそうです。
疑問に出会った時の「どうして?」というわくわくが感じられないんです。
私の印象では、「真面目に学習に取り組もう」としている子ほど、こうなっているように感じます。
真面目に学ぼうとする子ほど、唯一の正解を求めて苦しくなるという状況・・・やっぱりこれは、みんなで変えていかないといけないな、いや、変えていきたいな、と強く思います。
苦しくなる学びではなく、わくわくする学びへ・・・
学校や塾や家庭やどこかのせいにするのではなく、みんなの力で少しずつでも変えていきたいと思うのです。
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