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ウェルビーイングと効率を手に入れる

ずっと前から気になっていた本『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』を読みました。堀内都喜子さんの本です。

私は、今年の3月31日まで、公立小学校の教員でした。

最近、ブラックっぷりが話題ではありますが、ここ数年急激に休職する人が身近に増えている印象です。

ベテランの先生たちからも、「今年が一番忙しい」という声をよく聞きます。

毎年聞く、ということは、印象として、毎年忙しくなっているということですね。



何が言いたいのかというと、効率よく仕事をして、定時に帰れるかどうか試してみたけど、それは無理だ!とわかったということです。

去年は、いろいろな条件が揃ったので、「よし!定時で帰れるように、効率を意識して働いてみよう!」と決意して、やってみたのです。

でも、どうしても終わらない・・・

終わらせるには、本来やりたい授業準備やフィードバックのコメント、子どもたちと遊んだりしゃべったりすること、全てをやめないといけない。事務処理や学校全体の仕事が多過ぎて。

それなのに、フィンランド人は、なぜそれよりも早い午後4時に仕事が終わるのか!?

大切なのは、ウェルビーイングと効率、とこの本には書いてあります。

ウェルビーイングとは何か?

簡単に言うと、心も身体も健やかな状態にいることです。

これは、自然にそうなるわけではなく、ウェルビーイングな状態を作るために、さまざまな工夫や努力をする、というイメージです。

日本人は、なんとなく、ウェルビーイングが自然に与えられると思っているところがあるような気がします。流れに任せる、というか。

でも、ウェルビーイングな状態は、積極的に取りに行かないと手に入らないものだと、フィンランドでは思われているのかなあと感じました。

だから、長いバカンスや日々のコーヒータイム、自然との触れ合いなどを、戦略的に、意識して取っているんだろうなあと思います。


そして、効率❗️

午後4時に帰るためには、漫然と仕事をしていては、いくらフィンランド人でもできないのだと思います。

この時間に帰る!と決め、それを達成するために、あらゆる手段で効率化していく、逆に、時間の中でできないことはやらない、という覚悟が必要ですよね。


結局は、人生の質について、どれだけ真剣に考えているか、ということに尽きるのではないかと思いました。

1日は同じ24時間。

漫然と過ごしていては、どんどん仕事に侵食されてしまう。

だから、自分の時間を守るという覚悟が必要なんだな、と思います。


流れに乗っていくのが得意な日本人だけど、これからの時代は流れを作っていく意識が必要なのかもしれないなあと感じています。

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