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抵抗力が弱くなり。
すでに花粉が舞っている。
毎年春になると手ひどくやられている。くしゃみが出て
鼻水が止まらず目がかゆくなり、ティッシュと
鼻炎薬と洗眼薬が欠かせない。鼻水をすすりながら
赤い目をして仕事をしているのは、なんとも情けのない
ことだった。毎年、梅が咲き始める頃から、桜の散る頃まで
続いていたのに、一昨年あたりから、まだ冬最中の寒い頃
から症状が出るようになった。
今年もまだ一月が明けぬうちから、悩まされているの
だった。これまでいろいろ、花粉症の予防になるという
お茶やらヨーグルトやらサプリメントを飲んでみたけれど、
効果の出たためしがない。きっと毎晩のアルコールが妨げに
なっていると見当がつく。
酒をやめるわけにはいかないから、あきらめて、症状が
出始めたら、速やかに薬に頼っている。先だってやって
しまったぎっくり腰の痛みがようやく薄らいできて、
ほっとしていた。いちばんつらかったのは、しばらく椅子に
座っていた後に立ち上がると、強烈な痛みが続くこと
だった。椅子から腰を上げたらしばらく歩くことができず、
壁につかまって苦悶の表情をしていたら、
たまたま訪ねてきた知人に、大丈夫ですかあ、救急車
呼びますかと心配をされたこともあった。これから先、
歳を重ねるにつれ、もっとあちこちガタが出てくる。
無理をして調子を崩して、親しいかたに心配と迷惑をかけぬ
ようにしなくてはいけない。
腰をかばって歩いていたら、今度は左足の脛に痛みが出る
ようになってしまった。それが和らいできた先日、朝起床
して、顔を洗おうとしたら、ピリッと腰に痛みが走った。
・・またですか・・。洗面台につかまって、痛みが治まる
のを待った。なんとか仕事を午前で終いにして、午後は自室で
横になり、揉んだりさすったりを繰り返していた。この日の
夕方は、久しぶりの友だちと一献交わす約束をしていた。
旨い煮込みで旨いワインを飲むはずだったのに、とても無理。
ドタキャンですみません、なんとも腰の調子がと。お詫びの
電話を入れたのだった。
ぎっくり腰は癖になると聞いていたけれど、こんなに
早く再発しないでくださいよ。とほほの気分で一月が
終わったのだった。
腰痛に煮込み果たせぬ睦月かな。