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🇳🇱オランダ現地校での先生日記🏫

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現地小学校で講師として英語の授業に従事させてもらっている中で感じていることをまとめています。
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#バイリンガル教育

日本の英語教育が進まない理由を考える

こんにちは!先日、ロッテルダム全日制日本人学校の教員2名がオランダの現地小学校、とりわけ私が関与させてもらっている公立のバイリンガル小学校の授業の視察に来られました。 この先生方2名は英語を理解し、話されることもあって、私としては通訳が必要のない状況でオランダの教室を観察してもらうことが可能であることに価値を感じました。私が授業担当の相方であるMarian(仮名)の授業を見学するのはこれで3回目です。 彼女は小6の担任でもあります。そんな彼女と一緒に授業を進めながら、そし

インターと公教育が手を取り合えるか?

こんにちは!私は今、オランダの中でもTTO(tweetalig onderwijs)に分類される、いわゆるパイロット的な小学校で英語の教員として働いています。このTTOとは"バイリンガル校"と称されることが多く、(割合は様々ですが)基本的には「オランダ語と英語」の二言語でカリキュラムを進めていくことにフォーカスしています。 「えぇ〜、二言語で教育するなんて魅力的!一石二鳥!」 と思われるかもしれませんが、"バイリンガル教育"はメリットだけではないと現場にいると強く感じます

オランダ語が話せなくても英語を教えるMarianの資質と、彼女の人間性の中に見えるもの

こんにちは!土曜日から秋休みに入り、ちょっとここらで一休み…のオランダです。他の外国諸国と同様、オランダの新学期は9月に始まります。むしろ、日本のように新学期始まりが4月の国はとても稀です。この資料がどこまで参考になるかはわかりませんが、2021年のデータとしてこんなものを見つけました。 …ということで、この秋休みは日本で言うところの「ゴールデンウィーク」のようなものです。オランダでは祝日が少なく、初等教育の場合、ほとんどがまとまった休み(9日以上)として設定されていること

現地校で英語の授業をしてみたら

「菜央、明日授業に行けなくなっちゃったんやけど、1人で授業お願いできる?もう任せられるかなって!」 一緒に授業を担当しているパートナーのSanja(仮名)からそんな電話がかかってきたのは授業日前日のこと。笑 「教材とかどうしよう?今から用意した方がいい?」 そう聞く私に、 「急だから大丈夫。内容はそうね…バレンタインとかどうかな?教材送っておくからあとはそれで進められるかな?」 「うん、おっけー!じゃあそれでやってみるよ〜!」 ということで、急遽1人で授業をすることに

現地校(小学校)でTAを務めることになりました

こんにちは!しばらくnoteの更新が滞っておりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?夏休み旅行記の記事も書きたいと思いながら、まったく書けないまま9月も終わろうとしています。汗 新学期開始早々は、日本やヨーロッパ周辺国から来られた方々をお連れして、オランダの小学校と教育施設を6校まわりました。人生初めての教育視察ツアーをアテンドし、しかもNSと呼ばれるオランダの国鉄がその期間中ストライキを起こし。笑 てんやわんやでしたが、無事全ての学校を巡ることができたので、やれやれで

「私はADHDだからね!」と明るく教えてくれた生徒

こんにちは!どんどん寒さが増す今日この頃、みなさんお元気でしょうか? 現地小学校の授業に入る日は、朝から自転車に乗って暗闇の中を爆走します(いや、時間に余裕持って行きなさいよ)。 だいたい8時前には家を出ますが、それでも周囲は真っ暗なのがこの季節のオランダ。出勤中の人たちや、学校へ向かう子どもたちがチラホラいる中、airpodsを耳につけ、やや熱唱気味で自転車を漕ぐのが私です。← groep8(小6)のクラスの授業で使ったハンドアウトTAで入る日は、groep4(小3)か

オランダの現地小学校でTAを始めました!

こんにちは!最近、ついにオランダの現地校でTA(teaching assistant)として英語の授業に入り始めました。 勤務初日。 元高校の英語教諭としては、授業の構成や進め方がとても興味深く感じたと同時に、どこの国でも小学生たちは尊く、私の方がたくさんの元気をもらった1日となりました。 一方で、学校種問わず、「先生」という職業はとても大変であり、社会的にも非常に重要な役割を担っている…そう強く感じました。日本でもオランダでも、「先生」という職業がもっと大切にされて欲し