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🇳🇱オランダ現地校での先生日記🏫

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現地小学校で講師として英語の授業に従事させてもらっている中で感じていることをまとめています。
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#オランダ現地校

子どもはボーダーラインがわかりやすい大人が好き?

こんにちは! 今日は大人が示す「ボーダーライン」について書きたいと思います。 児童生徒の前に立ち「教師」という役割をしていると、 子どもの前で「保護者」という役割を担っていると、 子どもに「ボーダーライン」を示す必要性を感じることがあると思います。 オランダの教室でも、子どもたちは常に「ボーダーライン」を探っていて、 「これ以上、話を聞かずノートに落書きしていたら怒られるかな?」とか、 「先生が説明しているのに消しゴムのカスを投げ合ってたらバレるかな?」とか…. とにかく

日本の英語教育が進まない理由を考える

こんにちは!先日、ロッテルダム全日制日本人学校の教員2名がオランダの現地小学校、とりわけ私が関与させてもらっている公立のバイリンガル小学校の授業の視察に来られました。 この先生方2名は英語を理解し、話されることもあって、私としては通訳が必要のない状況でオランダの教室を観察してもらうことが可能であることに価値を感じました。私が授業担当の相方であるMarian(仮名)の授業を見学するのはこれで3回目です。 彼女は小6の担任でもあります。そんな彼女と一緒に授業を進めながら、そし

オランダの小学生を見ながら考える「厳しい学校ルール」の意義

こんにちは!今日は子どもたちにとっての「校則」について書きたいと思います。…というのも先日、高学年の教室に入った時のことでした。生徒2人がおそろいのピンク色に髪の毛を染めていたのです。いわゆる「ブロンド」に近い彼女たちの髪の毛は、染髪すると結構しっかり染まります。その髪を見た相方のMarian(仮名)が2人に、 "You guys have a matching hair color, cute!(あんたたち、お揃いのヘアカラーやん、かわいいね!)" と声をかけたのでした

"anti-bullying week"(いじめ防止週間)で子どもたちが学んでいること

こんにちは!私が勤務する小学校では"anti-bullying week"が始まりました。この「いじめ防止週間」にフォーカスするかどうかは学校によります。日本でもオランダでも、それぞれの学校で抱えている問題や課題は異なります。 大切なのは「私たちの学校の子どもたちに今何が必要なのか」ということ。同じチームの教職員に共通理解があれば、同じ方向に向かって一緒に歩いていけるものです。 私の勤務する学校は、毎年この「いじめ防止週間」のアクティビティに取り組むようにしているようです

「小学校はコミュニケーションを学ぶところ」

こんにちは!先日、オランダにある日本人学校に勤務されている先生方と一緒に食事をする機会があり、ホームパーティーに招待していただきました。その時に、オランダで移民として生きる、いわゆる「2世」の方とお話しをしました。 彼の名前は"Thais(仮名)"、オランダで生まれ、オランダの現地校に通い、今では人工甘味料の研究者として企業に勤めています。彼自身はいわゆる"移民二世"で、保護者はトルコ出身です。そんな彼の生い立ちに耳を傾けながら、彼がオランダの教育を受けてきて感じることなど