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医師、歯科医師への道25

色んな成人病と言われる疾患の中で、全身を蝕む糖尿病は厄介だ。

1型の方は別にして、少し気をつけて、少しの我慢で防げる疾患でもある。

糖尿病になると、色んな組織に悪影響を与えて抵抗力が落ち、細菌やウイルスへの感染抵抗力や、外傷に対するダメージ回復力も落ちる。

血糖値が常に高い状態が続くと、細菌にとっては正に楽園で、血液の通っていない組織はないので、全身のあらゆる臓器が感染し易くなる。

例えば、外傷で通常なら抗生物質と縫合などの手当で済むような状況でも足切断と言う事にも。

脳、心臓、血管、腎臓、目、などありとあらゆる組織にダメージを与えて、例えば腎臓がやられると腎不全になり透析が必要になる事も。

歯科疾患では、糖尿病の方は歯周病の進行が早まる事が分かっており、虫歯が1本も無い方が、歯の回りの骨が溶けて、次々に歯が抜けてアッと言う間に入れ歯のお世話になる例も。

健診や日頃の食生活など、ちょっとした我慢で防げるとしたら、正にペイパ抜群と言えるのである。

ペイパとは、前回申し上げたように、私が提唱している、ペイシャントパフォーマンス=僅かな我慢で大きな健康成果を上げると言う新語である。

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