医師、歯科医師への道29
前回迄予防の大切さについて述べて来た。
今回から具体的に述べていきたい。
先ず虫歯についてだが、原因がはっきりしていて、酸が歯を溶かす現象なので、酸を作る細菌を減らすか、酸を長時間口腔内に止まらないようにすれば良い。
細菌を減らすには、住処である歯垢を除去する事。
酸を長時間止まらせない為には、直ぐにうがいする、ダラダラ飲んだり食べたりしない事が大事である。
酸が歯を溶かす実験では、コーラに歯を漬ける実験が良く知られてはいるが、何時間も酸に漬ければ勿論溶けるが、数秒や数分で直ぐに溶ける訳ではない。
従って飲んだあと直ぐうがいすれば良い。
1番良くないのは、1時間も2時間もダラダラとチョコを食べたり炭酸を飲み続ける行為だ。
例えば、哺乳瓶にカルピスを入れて長時間乳児に与えれば直ぐに虫歯ができてしまう。
酸は炭酸飲料だけではなく、例えば100%オレンジジュースなど果汁ジュース、カルピスやスポーツドリンクなどに含まれる。
私は、食後や炭酸を飲んだあと、直ぐに歯磨きができない時は、先ずうがいをしておく。
うがい出来る場所がない時は、お茶うがいをすると良い。お茶でうがいしてそのまま飲み込めば良い。
自分の唾液なので汚くはない。
逆流性食道炎の方も注意が必要だ。
胃酸が口腔迄上がって来て、歯を溶かすので、いくらきちんと歯磨きをしても虫歯ができてしまう。