脚本裏話実写篇①がんばれロボコン
これは石森章太郎原作のロボットのロボコンが人間たちを手助けするお話です。
アニメではなく実写ドラマとして1974年から77年まで放映されました。
石森章太郎氏の先見の明に感動します。今や人手不足の深刻な事態。まさにロボコンのようなお助けロボットが必要となっています。
私の書いたこの話は、
ロビンちゃんが、かぐや姫みたいに宇宙に帰ると知って
ロボコンやみんながそれを阻止しようとひと騒ぎする
話です。
ロビンちゃんは島田歌穂さんがまだ10代の頃でバレエを踊る姿が愛らしく人気がありました。
歌穂さんとはご縁があって、私が「あばれはっちゃく」の脚本を書いた時、お姉さん役で出ていました。
その後はミュージカルの
レ・ミゼラブルのエポニール役でブレーク。
私は楽屋まで会いに行ったりしました。
ロボコンは毎回。お手伝いの結果としてガンツ先生から 点数が付けられます。
私がある時、シナリオの話の講演をしていたら若い男性が
ニコニコして、
「ガンツ先生の点数を楽しみに観ていました」と言ってくれたのです。嬉しいことでした。
脚本を書く上で一番必要なのはアイデア。ヒラメキです。
アニメでは何人もライターがいて、プロットを提出ししてプロデューサからOKが出れば
脚本に入れます。
独自のアイデアが勝負です。
そのために日頃からアンテナを張ってネタになりそうな物を集めておきます。
脚本の上手い下手より、先ず
いいアイデアがあるかないか。
それも他の人と違う物があることが強みになります。
私は主婦で子供もいるので、
男性ライターとは違う話を考えます。
童話、マンガ、落語ネタも私の得意分野です。
今回も、かぐや姫をヒントにして、ロボコンらしい、ハチャメタな騒ぎを引き起こしてラストにオチをつけます。
オチをどうするかで、おもしろさが評価されます。
脚本は1本1本が勝負です。
書き上げると、どんな短い話でもぐったりします。
それでもまた書きたくなるのが因果な仕事ですが、書くことが好きなのです。
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アンテナを張るのは私の生きる道。これまでのことを自伝風に書きました。
私らしくドラマ形式で話を進めているので、読みやすいと好評を得ています。
本にかぶせる帯封がリニューアルされました。ご高覧いただければ幸いです。
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