「#何が正解なのかわからない」シリーズが書籍になります。
こんな2020年でも、秋は変わらず穏やかですね。
まだコロナ禍は続いていますが、春の、あのパニックともいえる渦は遠い昔のできごとのようでしょうか?
それとも、まだまだジクジクと痛む生々しい傷、でしょうか。
まずは、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
来年、文藝春秋より刊行予定
4月8日〜6月1日の約2カ月間にわたって連載してきた、このnoteでの記事「#何が正解なのかわからない」シリーズが書籍化されることとなりました。
緊急事態宣言下での飲食店店主たち、34人の記録です。
2021年早春(目標)、文藝春秋より出版されます。
「何が正解なのかわからない」。
この言葉に突き動かされて、平均1.6日に1人、今日訊いて書いて翌日にはアップする、を続けること2カ月あまり。
リアルタイムでの「肉声」は、飲食業界だけでなく、コロナ禍に道を閉ざされてしまったあらゆる分野の方々から反響をいただきました。
また、この活動自体を取り上げてくれた媒体もあります。
【pen online】
食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。
【週刊文春 5月28日号】
コロナ禍を、名店主たちはどう生きるか。
【朝日新聞デジタル】
「働くってなんですか」補償なき自粛要請 飲食店主34人の「正解」とは
普段、雑誌などに寄稿している私がウェブのnoteという媒体にお世話になったのは、とにかく時差なく、無料公開で、この記事を必要としているすべての人に届けたいと考えたからです。
あれから半年以上もの間、多くの人に読んでいただき、その役割も果たせたかなと思います。
記事は引き続き、noteでの有料購読が可能です
当時は「今」であることが最重要でした。
でも今回、書籍化を決めたのは50年後、100年後のためでもあります。
34人の店主たちがnoteに残してくれた、絞り出すような言葉は、先も見えずもがいていた真っ最中だからこそ訊けたお話。後になって振り返ってみたのでは、決して出てこない言葉です。
その一瞬は、普遍につながります。
本という一つの形に綴ることで、彼らの2カ月が、100年先にも伝えられる。
もちろん私たちは生きていないけど、それは未来の世界にとって、きっと意義があることだと信じています。
書籍化にあたり、11月より連載「#何が正解なのかわからない」の記事は有料となりますが、引き続きnoteでも購読していただけます。
34人の現在も追記します
書籍には新たに、彼らの現在(2020年秋)の状況、取組みや心境などを追記します。
その追加取材が10月30日に終わりました。
34人の店主全員、なるべく時差が生まれないよう10月の1カ月間で取材。1日に2〜3人のペースですね。
今回はほぼ全員に会いに行き、顔を見て、話を訊くことができました。(時間のご都合がつかなかった3名だけは電話取材です)
ほとんどは、4月5月の頃とは声の明るさが違いました。
でも置かれた状況はさまざまで、2歩も3歩も進んでいた人もいれば、まだ進むわけにはいかない人も。自分と向き合い、仕事の仕方も生活も変えた人がいる反面、心の健康を保つため意識して向き合わないようにした人もいます。
書籍のメイキングとして、追加取材の話もこのnoteでちょこちょこお伝えできればいいなと考えています。この新たな書き下ろしの記事は無料でお読みいただけます。
どうぞよろしく、おつきあいください。