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ペダルがない。。② ~ 華麗なる大ポロネーズop.22

私もいつも発見だらけのペダルがないシリーズ。
今日はアンダンテスピアナートと大ポロネーズ op.22で見てみましょう😊☘️

こちらの2段目。ないですね🙂
そうなのです、ペダル、またしてもないのです😶””
こちらも世界中のCDでペダルは使われていますが、
なかったのです。😳

こちらも、ペダルなしの感覚に慣れるのに時間がかかりました。
弾いてみると解ると思いますが、中の和音のコントロールも、
より多く繊細に、必要になります。
仕事が増えちゃいます(笑)
そして、指先や耳の感覚も、より鋭敏になります。
表現方法もより考えなければなりません。
でも、ショパンもベースの音をわざわざ長音で書いていることからも
ペダルなし、は意図的だったと伺えます。

この様なペダルに、各曲でことごとく従う様にしていると見えてくるのですが、
ショパンは、"素朴で無垢な、田舎の様な自然な風景、懐かしみ、ピュアな思い出"
そんな時にはよく、ペダルを使っていないのですね。。。😌🌿

こちらも突然に、1ページ丸々、やはりノーペダルです。
ここに関しては、ショパンと同時代に生きたポーランドのピアニスト兼作曲家
クレチンスキのこんな言葉も残っています。

パッセージの多くは素朴に弾いてこそ味わいが深まるものであり、
ペダルなどを用いる必要は無いのである。
例えばノクターンヘ長調op.15-1の第一部とか、
アンダンテスピアナートの4分の3拍子になった中間部など。

Jan Kleczyński

クレチンスキさんが書かれたこちらの本も面白いです。

Chopin's greater works : 
(preludes, ballads, nocturnes, polonaises, mazurkas); 
how they should be understood
by Kleczynski, Jan, 1837-1895



さてそして、もう1つのショパンのペダルパターン。
フォルティッシモでペダルを使わないパターン があります。


con forza や risoluto の時です。
こちらも、モダンピアノですと、ふんだんにペダルを使うところでしょう。
より充実した音にする為に。

でも、19世紀のプレイエルを弾いていると、
「充実した音」の価値観が少し違うのかも、と思うようになりました。
音量ではなく、倍音がうじゃうじゃしている、
それがフォルテの感覚に近いかな?と。

そして、倍音の響きはあるけれど、それぞれの音は輪郭は発音されるので、
同時に少しドライでもあるという、、なんとも言えないバランスが存在します。
うわーんと響くのではなく、ゴツゴツとしたフォルテになる、
そのゴツゴツ感こそがちょっと怖い様な・・・😊
そんな箇所がたくさんあります。

その様な違いも、また会場で楽しんでいただけますよう、
磨いて参りたいと思います🌱  😊


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