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新発見のショパンのワルツの楽譜【19世紀のプレイエルで弾いてみた】

話題の新発見のショパンのワルツを昨夜ダウンロードし、
プレイエル(1845年製)で弾いてみました。

もちろん、楽譜に書かれている通りノーペダルです(笑)😊
未出版作品なので、出版の際にはペダルが付けられた可能性もありますが、
他のショパンの作品から見えるペダルの傾向を考えても
普通にこのままノーペダルで十分、
いつものショパンならそうするだろうと判断しました。


ニューヨークのThe Morgan Library & Museumの館長により
紙とインクも当時ショパンが使っていたのものと一致、
と言う調査結果が一応発表されていて、
1830年代の作品と言われています。

最初は、本当かなぁ?😶と思い🤭
(BBCやCNNが大々的に報じているので、なんだか警戒してしまう、
このコロナ以降の性。。🤭)
聴いてみると、もう少し後の作品の様な気もし、、
そして楽譜を見てみました。
すると、筆跡も手の感触も、いつものショパンの感覚。。

遺作のホ短調のワルツの様に劇的な前奏がついているので、
ショパンはもっと長いワルツを書くつもりで、
こちらの楽譜は最初のセクションだけで止まってしまったのかなと、、
(最後の複縦線のあとも、ラの音が置いてある様にも見えます。)
(ですので、続きを転調させて、即興で色々遊んだりもしていました🤭
マズルカの遺作のC durみたいなのが出てきました🤭)

そして、フォルティッシシモ(フォルテ3つfff)は
ショパンにとってはそんなに多くある表記ではないのですが、
こんなに小さな作品で、しかも冒頭7小節目で使うのは
少し違和感があります。
そのことからも書きかけの作品なのではないかと。。
1830年周辺は、ショパンはスケルツォ1番を作曲しました。
この時期はショパンの人生で、一番の慟哭の時。
なので、fffも理解できなくはないのですが、
その激しいスケルツォ1番でさえ、
最後のコーダでしかfffは出てこないのです。。🙂
(そして、19世紀のプレイエルでは、モダンピアノの爆音のようなfffは
ピアノ上に存在しません🤭)

はてさて。
本当にショパンの作品なのか、そうでは無いのか、、
ひとまず弾いてみました😊🎼

ちなみにこのニュース記事の最後には、何故かLGBTQの話題。。😶‍🌫️
私は、ショパンはホモセクシャルではなかったと思っています。
生涯の手紙にも、そのような言葉や感情は出て来ていなく。
友人への手紙のキスの表現なんて、モーツァルトも皆していたこと。
ショパンは初恋も女性です😊


ちなみに、こちらはショパンの変イ長調op.70-2(1842年)のワルツの楽譜です。
自筆譜を眺めると、、、ほっこりしますね😌♡

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