ダンサー、ロマン・ヤジンスキーを知っていますか?
誰?という方がほとんどかもしれません。
でもアメリカ留学したダンサー、アメリカでバレエに関わったことがある方なら「あ!」と思うかもしれません。
アメリカのバレエ史を生きたと言っても過言ではない人生。
そんなヤジンスキーの伝記、一気に読んでしまう面白さです。
ワルシャワで生まれて、バレエ・リュスには参加しなかったものの、ニジンスカに学び、バレエ・リュス・ド・モンテルロ、バランシン、沢山のミュージカルに出演、やがてタルサ・バレエを結成するまでの「めくるめく」バレエ人生!
ナチのゲッペルスが舞台を見に頻繁に訪れていたことなど歴史的証言もあり、恋の話も、国による文化の話も、と盛りだくさん。
関わった人達の煌めきと本人の生命を感じる1冊でした。
ディアギレフが自分を客席から見たという事、自分のカンパニーに欲しいと言ってくれたけれど、実現しなかった事、それもとても大きな彼のその後の活動の種になっている様子にも胸が熱くなりました。そういう「人物」のいる時代は沢山の人、ものが生まれますものね。
『ア・ジプシー・プリンス フロム・ザ・バレエ・リュス』
2008年と少し前にでた本ですが、おススメです。
購入してパラパラめくっただけで、バレエ・リュス・ド・モンテカルロ参加者のエリアに立てたままの「積ん読」(積んでいませんが)だったものが急に目に入って読んだ1冊でした。
ありがとうございます。 欲しかった本やプログラムを購入し、Ballet Collectionの充実に励みたいと思います!