ビアトリクス・ポターの『シンデレラ』
Twitterを見ていて、今日7月28日がビアトリクス・ポター(Helen Beatrix Potter, 1866~1943) のBDだと知りました。
幼稚園の時のお気に入りの絵本がピーターラビットシリーズでしたので、長い長いお付き合いです。
時々読み返すととてもかわいかったり、いじわるだったり、の動物たちが擬人化されているのに生き生きとしていて大人が読んでも楽しい絵本です。
そのピーターラビット、初版は1902年とバレエ・リュスの時代の少し前、今見ても全く古びていませんが、時間を超えて生き続けている絵本なのです。
バレエ・リュスと同時代には生きていても残念ながら現状、ビアトリクス・ポターとバレエとの関わりは出てきません。社会階層、文化背景が違うとなかなか難しいようです。
とはいえ、バレエ作品もなった『シンデレラ』を彼女なりに描いた1枚もあります。
ヘッダーにも使用したこちらは、だいぶ前にロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(V&A) で見かけたもの。
動物の世界の『シンデレラ』のイメージですね。
馬役の🐇が何ともかわいらしい。
ビアトリクス・ポターは10歳の頃にもらった『不思議な国のアリス』を愛読していて、彼女のうさぎのキャラクターのイメージは『不思議の国のアリス』の「大変だ、遅刻する」と時計を見て走る白いうさぎのイメージが後のピーター・ラビット誕生にも影響したというキャプションになるほど、と思いました。
V&Aではビアトリクス・ポターの常設展示があり、内容が変わるのでいついっても「わぁ!」と思う1枚に出会えます。
早く再訪が叶うといいなぁ。
こんな悪いねずみやウサギたちも…。
そして、最近映画も公開されたピーター・ラビットのものも。
一番(たぶん)有名な、マクレガーさんの畑で素敵な洋服一式を取られてしまって命からがら逃げだしたかわいい、でもかわいそうなピーター・ラビットを描いた場面。(ちなみにピーター・ラビットの洋服はマクレガーさんによってかかしに着せられたのでした)
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、『ピーター・ラビット』バレエも存在しています。
サー・フレデリック・アシュトン振付で英国ロイヤル・バレエ団の人気演目の一つです。日本では熊川哲也さんのK Balletが時々上演しています。
マスクで顔を覆い、着ぐるみ姿で踊るというダンサーにとってはなかなかハードルの高い作品でもあります。
ありがとうございます。 欲しかった本やプログラムを購入し、Ballet Collectionの充実に励みたいと思います!