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大正ロマンな秋の京都

そろそろ秋ですね。

そんな秋の入り口を描いた京都、さくら井屋の便せん。
祖母が現役で少女時代に集めていた絵封筒を出していた京都、さくら井屋さんのもの。

こちらは母の友人からいただいたもので、昭和のものですが年代は不明です。下の方にローマ字表記で "MADE BY KYOTO SAKURIAYA" と入っています。紙は雲母引き(きらびき)の和紙で角度を変えるとチラチラと光るのも素敵です。(写真ではあまり綺麗に映りませんでしたが…)

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まさに今のシーズンの絵柄ですね。
今はあまり使われなくなった便せん、アナログかもしれませんが、こうした楽しみもあると改めて思います。

こちらはオリジナルの赤い帯もついたままでそのコントラストも素敵です。こんな風に ↓ 真っ赤に片面染め上げた和紙で巻いてありました。ちょっとマットな感じでそれもまたいいのです。

sakuraiya1b - コピー

さくら井屋さんは平成23年1月15日に新京極のお店が閉店してしまいました。本当に残念な事でした。
木版画の職人さんがいなくなったため、という貼り紙が店頭に出ていたのを覚えています。

創業は何と天保年間(1841年、バレエでは『ラ・シルフィード』や『ジゼル』を生んだロマンティック・バレエ時代ですね)にまで歴史をさかのぼるお店だったよう。

今はてぬぐい屋さんになっています。
通りがかるたびに切ない気持ちになります。

私の最初の思い出は修学旅行の時。今ほど支店のなかった「よーじ屋」の新京極の本店に行く途中で寄ったお店でもあります。

ですが、私はさくら井屋さんについて改めて認識したのは実は2000年代に入ってからの事。たまたまお話ししていた方見せていただいた図版が家にあった祖母から随分前にもらった一連の絵封筒とあまりに似ていたので、もしかしたら…ということで小林かいちのデザインのものもあることが判明したのでした。

その顛末については「小林かいちの世界」(国書刊行会)でお話ししています。

その後、少しずついただいたりしながら増えています。

祖母のものは大正時代らしいデザインのもの。
その後のさくら井屋さんのデザインにも基本的にはイメージが継承されています。

実は完全にアンナ・パブロワの『蜻蛉』のイメージのもやアルルカンのものもあります。残念ながら、いい状態のものがあれば購入したいと思いながらまだ入手できずにいます。

そんな、バレエと少女文化という文脈でも実は重要なこのつながりはもう少しまたどこかでご紹介したいなと思っています。

そして、こちらでもさくら井屋デザインはまだまだあるので少しずつご紹介したいなと思っています。

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Naoko_Haga
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