バレエの切手~その2~
意外に手元にあるバレエ切手。
真面目に集めたというよりは見かけると購入したり、いただきものだったり入手経路は色々。
こちらは2005年のオーギュスト・ブルノンヴィルの生誕200周年記念。
ブルノンヴィル? それはどなた? という方の方が多いかもしれませんが、デンマーク国立バレエ団には彼の振付がほとんどそのまま残っています。”ブルノンヴィル・スタイル” と呼ばれることもある軽やかでキレのあるステップ、上半身の柔らかさも特徴です。
ローザンヌ国際バレエ・コンクールではしばしば『ザンツァーノの花祭り』のヴァリエーションなども踊られるので、実は見たことがある、という方も多そう。
『ジゼル』や『ラ・シルフィード』といった名作を生み出した1830~1870年頃の "ロマンティック・バレエ” 時代のパリに学び、そのスタイルをデンマークに持ち帰った人物です。
エレガントで控えめ(足の上げ方、リフトなど)なスタイルは今も残っています。
スウェーデン・バレエの映像ですが、ブルノンヴィル版の『ラ・シルフィード』も簡単に見ることができます。
ブルノンヴィルは自らもすぐれたダンサーで、振付を手掛け、そして芸術監督としてはデンマークだけではなく、コペンハーゲンでも活躍しています。
この切手はそんな彼の生誕200年の記念に発行されたもの。
10枚つづりで、名刺大位のフォールディングタイプの中に切手が蛇腹状にたたまれているものです。中には特に何も書かれていないので、全体は下記のような感じ。
北欧のバレエ、というのはあまり日本で注目されるトピックスではありませんが、おそらくロマンティック・バレエで一番有名なバレエ・ダンサー、マリー・タリオーニ(『ラ・シルフィード』を初演したことでも、全編を始めてトゥ~つま先~で踊ったダンサーとしても有名)の母はスウェーデン人ですし。
そして「我らが」(⁈)ロルフ・ド・マレもそんな北欧スウェーデンが生んだバレエ史に大きな足跡を残したのに、何故か忘れられがちな人物。
彼の物語、わくわくする人生についても10月1日のZoomトークでお伝えします! ご参加お待ちしております。