誰もしらなかった桜、スミレ
小鳥の羽ばたき、鳥によってその音が違うなんて知りませんでした。
朝食後緑をほぅと眺めながら紅茶を飲んでいたらジジッというような不思議な虫かしらと思う羽ばたき、キビタキでした。
鎌倉の自宅ではそうした時間も取れませんし、何よりそんなに小鳥がいる場所でもないのです。小さい頃から大好きな雀やシジュウガラが時々訪れる位。
連休、鎌倉の最近のあまりにすごい人出(勝手に「オーバー&オーバー・ツールズム」と名付けていますが…)から逃れてしばし軽井沢におりました。
朝パンを買いに町へ行くとすでに大変な人出、テニスコートもオーバー60と思しき方々で満員。
パン屋さんもごった返していましたが、家に近づくにつれて小鳥の声が満ちてきます。
寒い日もありましたが、陽気のいい日は風が土と苔の上を通った緑の香りを運んで来て、深く息を吸い込みたくなります。
色々な所へ行きましたが、この空気、この環境があるからどうにか生きていられるのだといつも思います。
色々上書きしがちな私ですが、築100年以上の家は不便はあってもここはこのままがいいと感じています。
長らく夏にしか全く使われてこなかったこの家、春には菫が沢山咲き乱れ、上の方を見上げると何と山桜が…誰も知らない我が家に出会いました。
コロナ禍で母を連れてきた時に気づいたことでした。
つつじは今年は遅れていてまだこれからのよう。
ここから、帰る度、毎回、それが数日であっても引き上げであっても、何故か切ない気持ちになるのは、子供時代の夏がここを引き上げると終わったからなのでしょうか。
不思議です。
今年の夏もまたここで過ごせるように、そう願いながら菫を摘んで帰ります。
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