パトリック・デュポンとニジンスキーの娘の共演。
青山にあった映画館、キノ青山、で見た忘れられない映画の一つがこの『薔薇の刻印』(原題は ”She danses alone” でした。)
パトリック・デュポンはすでに輝かしいスター、そしてあのニジンスキーの娘との共演と聞いてみないわけには行きませんでした。
1914年生まれのキラは父親ニジンスキーの最盛期は見てはいませんが、表情(特に目)や動きはこうであったかも‥と思わせる何かがあり、衝撃的でした。セシル・ビートンによって撮影されたキラがニジンスキーの『薔薇の精』に扮した作品を見ると本当に良く似ています。(似せて撮った点があるとはいえ‥)
そんな姿、少しだけですが、ここに映像がありました!
ニジンスキーの娘キラについてはあまり語られることがありません。
ですが、実は先日ボレロ初演のお話しでも触れたイダ・ルビンシュタインのカンパニーでも踊っていました。
また、バレエ・ランバート(英国のバレエ史でもとても重要!)に招かれて、フレデリック・アシュトンが振付けたニジンスキーが上演するはずだったけれど、実現しなかった作品と同じタイトルのバレエ『メフィスト・ワルツ』に出演したりもしています。
そんなキラとデュポンの素晴らしい映画、再公開してほしいですね。
ヘッダーはVHS(当時発売されていたのです)のカバーからとっています。右は若きパトリック・デュポン。
キラの父、ニジンスキーのお話しもでてきます。
5月1日(土)20:30~ バレエ&ダンスの話 #9 / バレエ・リュスで見る宝塚歌劇団 宙組『ホテルスヴェッツラハウス』
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