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クリスチャン・ラクロワとバレエ
先日はこちらでシャネルの事を少し取り上げましたが、特にフランスではラクロワとバレエはとても深く関わっています。
手掛けたバレエ作品も多いですし、国民に愛されているデザイナーの一人という印象です。
それは2009年に破産申し立てのニュースは衝撃的でした。
その年のコレクションだったと思いますが、生地屋さんが無償でその年の記事を提供、当時「100万$以下ならベッドから出ないわ」発言でそのギャランティの高さが知られていた元祖“スーパーモデル”たちが友情出演するなど、他のブランドとは違う「愛され」方が印象に残っています。
個人的には2009年に上演されたビアンカ・リ振付の『シェエラザード』の衣裳が圧巻でした。今でも展覧会には必ずといっていいほど出品される衣裳ですのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
この時上演された『シェエラザード』は振付は本当にヒドイもので、以後再演が一度もないことも納得の仕上がりだったのですが、衣裳は素晴らしく美しいものでした。
http://expositions.bnf.fr/rouge/grand/227.htm
プログラムに掲載されたこの左の男性衣裳デザインがさすがラクロワ!!という仕上がりでした。一番美しい筋肉が見える絶妙なカッティングのパンツ、しかも柄はカーマ・スートラ。
ほとんどワンシーズン見た公演ですが、日に日に男性カップル率が高まる客席も印象に残っています。
振付はつまらなかったけれど、衣裳の美しさが20年近くたった今でも鮮やかに思い出される舞台です。
元々この作品は振付やニジンスキーの活躍でも話題になったものですが、衣裳も当時のファッションに影響を与えたほどの大きな力を持っていました。
それを考えるとファッションが印象に残るというのはもしかしたら『シェエラザード』上演としては "正しい在り方” なのかもしれません。
そんなバレエとファッション・デザイナーについてはいつかご紹介したいなと思ってきたのですが、意外にニーズがないのかこれまで何回も実現しなかった企画があります。
そろそろ実現したいものです。
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