宝塚『ホテルスヴィッツラハウス』に出て来るバレエのお話し~4~
今回は主人公(演じたのは花潤さん)ニーナ・デュボワのお話し。
バレエ・リュスを見てバレエ・ダンサーにあこがれる…そんな彼女のようなキャリアは実際に可能だったのでしょうか?
答えはYes。
実際にバレエ・リュスを見てバレエ・ダンサーにあこがれてダンサーになった人達がバレエ・リュス・ド・モンテカルロには何人もいました。
バレエ・リュスには年代的に間に合わなくても(1909~1929年の20年間の存在だったので、活躍時期を見てからバレエを始めると間に合うケースは少なかった)バレエ・リュス・ド・モンテカルロには間に合ったケースが多いのです。
ニーナが映画に主演した、という事が少しだけ舞台で語られますが、それを聞いて「あ!」と連想した人も多かったのではないでしょうか。
その作品が映画『赤い靴』です。
映画『赤い靴』の主人公ヴィクトリア・ペイジを演じたモイラ・シアラーはヴィック・ウェルズ・バレエ団で活躍していたダンサーでした。
日本でもバレエ関係者にはもちろんですが、一般的にも大変な人気だった映画です。バレエが一気に日本中に広く知られるきっかけとなった意味でも重要な映画です。
日本のポスターやプログラムと印象が違いますが、下記がアメリカでの公開1948年のポスター。
そして、この映画『赤い靴』をベースに制作されたのがマシュー・ボーン版『赤い靴』。
こちらも来日予定がCOVID19で中止になりましたが、その代わりと言っては…ですが、現在映画版が日本で再上演中なので是非!
映画情報は下記から。
サイトのメインビジュアルを見ると「!」と思われる方もいらっしゃると思います。
上映中映画館は下記よりどうぞ。
このマシュー・ボーン版『赤い靴』にはディアギレフのバレエ・リュス上演作品を知っていると「あ!」と思う場面がいくつもあるはず。
そんなところもお楽しみいただけましたら。