貴族もザリガニ・パーティー
昨日に続いて、夏も終わりの声が聞こえてくるので、晩夏のスウェーデンの恒例行事、ザリガニ・パーティー。
バレエ・スエドワ主宰し、世界初のバレエ・コンクール主宰、ダンス・アーカイヴ創設者のスウェーデン貴族、ロルフ・ド・マレ自身がザリガニ・パーティーを楽しんでいる写真があります。
スウェーデンのザリガニ・パーティーが身分の差を超えた国民的な風習であることが分かります。
ザリガニ柄にも見えるお揃いのエプロンをした皆さんとても楽しそう。
古い写真なので画質がこれが限界なのが少し残念ですが、時代の空気感が伝わるかしら。
伝統的には屋外で行うパーティーとの事ですが、すでに74歳という年齢のためかもしれません、屋内での開催です。(マレはこの2年後に他界します)
今回見つけられなかったのですが、スウェーデン大使館FBにある
伝統的なザリガニパーティーは屋外で行います。お月さまの顔をしたぼんぼりに照らされた明かりの元で友人たちとお酒を飲み歌い、ディルでゆでたザリガニを楽しみます。
と、いうお月さまのぼんぼりが写った写真もどこかで見た記憶があるのですけれど…もっと若い頃の1枚かもしれません。
今回ご紹介する写真は1962年の夏、マレのストックホルムの、カーラプラン(Karlaplan)の家で撮られたもの。
テーブル奥の左ザリガニをつまみ上げているのがバレエ・スエドワのスターダンサーであり、後にスウェーデンのバレエにも重要な役割を果たしたカリーナ・アリ、その隣がマレ。
少し暗いのですが、背景左奥にマリー・ローランサン『若い女性達』が飾られているのが見えます。
この作品購入のいきさつをお知りになりたい方は下記をどうぞ。
https://naokohaga.com/2020/06/27/romance-and-friendship/
マレがパリで初めて購入したローランサン作品ですが、絵画に記憶があったなら、と思わずにはいられない1枚でもあります。
どんな会話が交わされたのでしょうか。
ディルで風味付けしたザリガニ、今年どこか日本で食べられたらいいなぁ、と思っています。
ここなら!というお店ご存知の方教えていただけたら嬉しいです。
マレは沢山の仕事を成し遂げた人物ですが、世界初のバレエ・コンクールとダンス・アーカイヴ創設者としての彼のお話しを9月1日19:30~Zoomで開催します。
Peatixからお申込み下さいませ!
また、3回目としてマレの貴族としての生活にフォーカスをあてたお話しを考えております。
詳細は少々お待ち下さい。
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