ピアノのレッスン備忘録🎹

どう弾くか?ではなく、どうとるか(離鍵するか)を考えることで、打鍵する前にリラックスできて耳が広がる感覚がありました。
どう弾くか、どう打鍵するかを考えると演奏前に身体が固まる感覚になるんです。
どう離鍵するかを意識しながら弾くと、響きと響きの間を感じることができ、ハーモニーに色が出て、間がもつし、リズムが生きて、自由度が高まるように感じます。

その国の気候、文化や言語、その時代特有の価値観、あらゆる環境が自分自身の感性を作り上げていくと思うのですが、じゃあ日本だから響きをとらえられないのか?ドイツ語を話せないとドイツ人作曲家の演奏ができないのか?といったらそうではありませんよね。

私は茶道を習っていて、よく稽古で感じるのは、空間を察知する能力が必要なことです。
全体の流れをよみ、自分の動くタイミングを見極めます。
また、掛け軸やお花、その日居合わせたメンバー、季節、気候、道具の取り合わせ、自分の存在状態から、今日しか成し得ない空気感を感じます。

日本人の文化も、空間を察知し、想像力を掻き立てる文化であることを茶道を通して体感で学ぶことができました(というか今も学んでいる最中です)

わざわざ茶道を習わなくても、場をよむ力(空気をよむ、空間を感じる)本来、全人類に備わっているものなのではないでしょうか。

ピアノの話に戻りますが、自分がどう見られるか、どうパフォーマンスするかを考えると、打鍵に意識がいって固い演奏になるように感じます。

奏法、文化、空間、響き、演奏前の意識、リラックスとは、、、色々なことを改めて感じさせられるレッスンでした。

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