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浦島語り

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古典から近代の作品まで、浦島伝説について、様々な視点から書いたものです。
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#浦島太郎

浦島語り#12 もう一人の浦島、源太夫をたずねて

はじめにこれまで数回にわたって隠岐に残る浦島伝承「白島の赤法印」を取り上げてきました。今…

石橋直子
1か月前
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浦島語り#11 古代海人が夢見た異郷

はじめにこのシリーズでは隠岐に残る浦島伝承「白島の赤法印」を取り上げています。今回だけで…

石橋直子
2か月前
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浦島語り#10 心を見せない竜宮の姫

はじめにこのシリーズでは隠岐に残る浦島伝承「白島の赤法印」を取り上げています。今回だけで…

石橋直子
2か月前
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浦島語り#09 海獣たちのいるところ

はじめにこのシリーズでは隠岐に残る浦島伝承を取り上げています。今回だけでも楽しんでいただ…

石橋直子
2か月前
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浦島語り#07 女心とモタとメチー侍女は何になったのかー

はじめに昨日まで1週間にわたって隠岐でフィールドワークをしていました。 そう、日本史では配…

石橋直子
3か月前
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浦島語り#06 白島の赤法印ー隠岐の不思議な浦島伝承ー

はじめに浦島語り、再開します。 昔話が好きで、とりわけ浦島太郎が好き。 海向こうの不思議…

石橋直子
3か月前
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浦島語り#05 別離なき浦島伝説の盛衰④

あけて悔しき わが涙かな浦島太郎と言えばやっぱり「開けて悔しき玉手箱」。これに似た言い回しは、平安時代、すでに数多く見られます。たとえば・・・・・・ これは、平安時代中期の女性歌人・中務(なかつかさ:九一二年ー九九一年)が詠んだもの。恋人と過ごす夜がはかなく明けてしまうもどかしさを、「夏の夜はまるで浦島が持ち帰った玉手箱のよう」と言うわけです。下の句は「開けて」と「明けて」が掛詞になっていて、「玉手箱をあっけなく開けて悔しい思いをしたように、恋人と過ごす夜もすぐ夜明けが迫

浦島語り#04 別離なき浦島伝説の盛衰③

海の向こうの恋物語前回に引き続き、古代の浦島伝承の展開をたどっていきたいと思います。「…

石橋直子
7か月前
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浦島語り#03 別離なき浦島伝説の盛衰②

浦島伝説いまむかし。前回、浦島伝承の歴史を概観しましたので、ここからはざっくり時代とと…

石橋直子
8か月前
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浦島語り#02 別離なき浦島伝説の盛衰①

はじめに6月13日、木曜日。私ごとですが、本日うちの子が2歳になりました。私もまだまだ未熟…

石橋直子
8か月前
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浦島語り#01 蒼い糸の行方

はじめに。「浦島」という名の恋物語。 なぜ帰った、なぜ託した、なぜ開いた、なぜ別れた。…

石橋直子
10か月前
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