テクノロジーで社会を・人をやわらかく UPDATE!!
先日、福岡オレンジパートナーズ令和6年度第1回NEXTミーティングがありました。
福岡オレンジパートナーズは、認知症の人とその家族、企業・団体、医療・介護・福祉事業者、行政で構成し、認知症について自主的に「知る」「考える」「つながる」「行動する」ためのコンソーシアムです。
今回のテーマは、「テクノロジーで社会を・人をやわらかく UPDATE!!」
はじめに贈呈式があり、WELZOさん、リンナイさん、デイサービス桜さん、西部ガスさんが登壇され、WELZOさんのエプロンや、リンナイさんのシニア世代向けコンロが紹介されました。
セミナー1は慶應義塾大学教授の堀田聰子さんから。
まずは、「認知症当事者ナレッジライブラリー」のご紹介。
これは、認知症のある方の発症から現在までのあゆみ、喜びや実現したいこと、日常生活の困りごとや苦労(生活課題)と
背景にある心身機能のトラブル、これとつきあう暮らしの知恵を、ご本人の「語り」に基づいてまとめたデータベースです。
働く千絵さんの低空飛行の紹介もありました。
令和5年度 老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業 認知症施策のあり方に関する調査研究事業 報告書で医療関係者の認知症に対する態度や考え方が厳しいものが多いというお話でした。(とくに、歯科医師の態度が厳しい!)
二人目の演者は私。
「認知症フレンドリー社会に向けたアシスティブ・テクノロジーの活用」としてお話ししました。
スライドはこちらからご覧になれます。
https://www.canva.com/.../jDQkObez7_Uk0sT997609A/view...
講演の中でも触れましたが、ChatGPTを活用し認知症に関する相談を受け付けるDementia Friendly Advisorは、どなたでも使用できるようになりました。
もしよろしければこちらから質問してみてください。
三人目の演者は、ユカイ工学の青木俊介さん。
起業に至った経緯から、プロダクトのご紹介。
とても実用的なBOCCO から、シッポを振るQoobo に甘噛みハムハム という癒し系のプロダクトまで、幅広い!!
社内でメイカソンを行い、社員旅行で発表会を行うというのも面白かったです。
特に、BOCCOはプラットフォームとしての機能もあり、在宅医療の現場でもかなり活用の幅があるのではないかと思いました。
最後の演者は経済産業省ヘルスケア産業課小柳勇太課長補佐からオレンジイノベーションプロジェクトのご紹介。
この取り組みの目的は、共生社会実現に資する質の高いソリューションが創出される仕組みの構築ということですが、国がここまで取り組んでいてくれていることに驚きました。
日本認知症官民協議会 認知症イノベーションアライアンスワーキンググループからは、企業向けに、「当事者参画型開発の手引き」も公開されています。
令和5年度の第一回ミーティングでも認知症フレンドリーテックのお話をさせていただいたのですが、この一年で社会の状況が変わってきていることを実感しました。