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答えはシンプル

お店はギャラリーも営業していることから、アーティストの方ともお話しする機会があります。

“画家”として活動されいる方との会話で時々思い出す話があります。

その方は美術学校を卒業後、たとえば音響メーカーの製品の絵などを描くことを生業にしていたそうです。
でも、「どうしても“画家”になりたい」という欲求を抑えることができずに、同じ美術学校の先輩で画家として活動をされていた方に相談したのだそうです。

「私は依頼通りの絵ではなく、自分の描きたい絵を描きたいんです
と熱い思いを先輩に話したところ、先輩はただ一言。
それが画家だよ

その返答を聞いて、「はっ!」と目から鱗が落ちる衝撃を受けたのだそうです。
「そうか! それが画家なんだ!」

答えはいたってシンプル
なのに、意外に複雑な条件を勝手に自ら付けている時があるものです。

時々、思い出しては、「あぁ~、そうだった」と我に返る、私にとっても、大切なエピソードです。

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