“私たちの仕組み”と“集合意識”との関係
加藤シャンティ徳子さんが著書「現実は脳ではなくハートでつくる」の中で説明されている、「私たちの仕組み」と「私たちが体験する現実の仕組み」によれば、
私たちは、存在の本質・魂、ハート、感情、マインド(思考)、身体、の5つの要素でできている。
そして、「マインド」には、ハートとつながってハートと調和している状態と、ハートから分離している状態(エゴマインドの状態)の2つの状態(働き方)がある。
それに伴い、「私たちが体験する現実の仕組み」には、「ハートでつくる私たちの現実の仕組み」と「エゴでつくる私たちの現実化の仕組み」の2つの状態が在ることになります。
「ハートでつくる私たちの現実の仕組み」についてはこちら
「エゴでつくる私たちの現実化の仕組み」についてはこちらをお読みください。
加藤シャンティ徳子さんは著書「現実は脳ではなくハートでつくる」の中で、「私たちの仕組み」は①魂、②ハート、③感情、④マインド、⑤身体、という様々な要素からできている、と説明されています。
さらに、③感情と④マインドを合わせたものを「心」と表現する、としています。そして、この5つの要素すべてを含めたものを「自分自身」だと思っています。そして、この5つの要素すべてを使うことで、現実を創り出し、自分自身が創り出した現実を体験しています。
魂がこの世界で体験したいことを「ハート」が思いや願いにして私たちの感情に知らせ、受け取ったメッセージについてマインドが思考し、身体を動かす。この一連の動作が「現実をハートでつくる」動作となります。
ところが、「マインド」「感情」「身体」は、ハートから分離した“エゴ”に従って現実を創り出すこともできてしまいます。
アラン・コーエンさんは著書「癒しのマスター・キー」(赤司桂子さん訳)の中で、「マインドの三つの段階構造」について、触れています(p107から)。
曰く、マインドは、最も表面レベルにある部分から、
意識のマインド→潜在意識のマインド→超意識のマインド
で、この意識の三層構造については、はせくらみゆきさんも著書「宇宙を味方につけるリッチマネーの秘密」の中で触れています(p22から)。
また、よく知られた言葉として「集合意識」がありますが、この集合意識について、はせくらみゆきさんは著書「宇宙を味方につけるリッチマネーの秘密」の中で触れています。
それは、私たち皆が持っている強固な信念体系として集合意識が形成している「思い込みフィールド」があり、それは潜在意識下にある、としています。
この点は、私は、エックハルト・トールさんの「あなたの思考はどこから来るのか?」の中で触れられている“思考”に共感を感じます。
エックハルト・トールさんは対話の中で次のように語っています。
思考とは・・・
「集合意識」というものがあるんですが、
ですから、多くの思考はあなたの思考ではありません。
そのような思考は集合意識の中で生まれるのですが、 “エネルギーフィールド”や“エネルギーエンティティー”とも呼ばれています。
それらはまるで泡のようにぷかぷかと浮いていて、
まぁ本当かどうかは分かりません。
私も実際に見たことがありませんから。
それらの小さな泡 思考形態は、ぷかぷかと浮かんでいて、あなたの中に共振する何かを見つけると・・・
例えば・・・
ネガティブな感情とかね。
集合意識の中の思考形態が・・・ もっとネガティブな思考形態が・・・
今日誰かに言われたことにちょっと苛立ったとか・・・
そしてそのネガティブな部分と共振する思考形態が泡となって、(あなたに取り付きというジェスチャー)
そして気づけばその苛立ちがもっと大きな何かになってる。
あなたは普遍的なマインドと繋がっているので、思考形態はあなたを通って移動するのです。
ですから自分の「マインド」について考えるとき、自分のマインドを遥かに超えて自分の中に生じるどのような気づきも、自分だけでなく集合意識全体に影響を与えるのです。
自分に気づきが生まれるということは、人類の集合意識に気づきが生まれる、ということなんです。
ですから、個人的なことではないのです。
同じように、あなたの心を支配する思考は、実際には個人的なものではありません。
個人的なことではないんです。
個人的であるかのように装っているだけです。
人類の集合意識なんです。(ここまで)
ジョー・ディスペンザ博士は、5%の顕在意識で形成されたマインドセットが感情とともに身体に思考として伝えられる、と説明されています。
(その身体のマインドセット群が潜在意識ではないかと、私は捉えています)
エックハルト・トールさんが言うように、集合意識は空間に漂っていて、何かの拍子に自分のマインドに取り込んでしまい、あたかも自分の思考のように考えるスイッチが入ると、「自分のもの」になってしまうのでは、ないかと私は思います。
集合意識を顕在意識にインプットし、それを感情とともに潜在意識に入れてしまった時から、「個人的な潜在意識のマインドセット」として作用するようになる、のではないかと考えます。
それゆえ、
コペルニクスやガリレオ、コロンブスのように、集合意識にとらわれずに、自然界の動きに注目し、自然界の本当の在り方に気づく人も現れるのだと思います。
ジョー・ディスペンザ博士の「自分というクセをやめる」という講演。